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犬はどうやって「あ、飼い主さんだ!」と気づく? 2つの判断ポイント

離れているところにいても、飼い主さんのことを見つけて愛犬が走ってきた…という体験をしたことのある飼い主さんも多いはず。では、犬はどうやって「あれが飼い主さんだ!」と気づくのでしょうか。顔を見て、一瞬で判断できるのでしょうか?

今回は、犬が飼い主さんのことをどのようにして認識しているのかについて、いぬのきもち獣医師相談室の川田優貴先生にお話を聞きました。

犬は飼い主さんのことをどのように認識している?

走るポメラニアン
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
ーー犬は飼い主さんが離れたところにいても、すぐに気づくこともありますよね。どのようにして飼い主さんのことを認識しているのでしょうか?
川田先生:
「犬は人間の感覚器官の性能と比べると聴覚、嗅覚が優れていて、視力は劣っているということはわかっています。そのため、やはり犬にとって飼い主さんの判別は、音とニオイで行われるのではないかと推察されます」
ーーなるほど! 音というと、たとえば飼い主さんの足音とかも犬には聞き分けられるのでしょうか?

川田先生:
「そうですね。足音といっても歩くリズムや、キーホルダーやバッグなどの特徴的な持ち物の発する音も、飼い主さんを判別する材料かもしれません」
見つめる犬
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
ーーニオイだと、飼い主さんの体のニオイですよね。
川田先生:
「体臭だけでなく、柔軟剤や香水などのさまざまな情報を本能的に分析しているのではないかと思われますね。

慣れ親しんだ飼い主さんのニオイのしみついたセーター類や毛布などは、犬の不安定な精神を落ち着かせるために大変な効果を発揮することもあります。

犬にとって飼い主さんにニオイは、ひときわ重要な役割を持っているのかもしれません」

犬の視覚、聴覚、嗅覚についての雑学・豆知識

犬が人のことを見分けるのは、音とニオイが重要だとわかりました。ここからは、視覚、聴覚、嗅覚についてもう少し深堀りしてみましょう。

豆知識1:犬には飼い主さんがシルエットのように見えている!?

見つめる犬
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
先述のとおり、犬はもともと視力が悪く色を見分けることも苦手で、飼い主さんのこともシルエットのような全体像で見分けると言われています。

視力が平均して0.2~0.3程度で、焦点を合わせる能力が弱く視界がぼやけて見えています。すりガラスを通したような画像のように見えているので、細かい顔のパーツまでは見るのが難しいでしょう。

豆知識2:声が大きい・低い人、ニオイがきつい人のことを、犬は苦手な傾向が

聴覚が優れている犬にとって、声が大きい人、声が低い人は、とても鮮明に聞こえてしまうために苦手かもしれません。少し高めの優しい声で名前を呼んであげたら、きっと喜んでくれるでしょう。

また、ニオイのきつい香水やハンドクリームなどをつけていると犬は警戒してしまうかもしれないので、注意してくださいね。
見つめるボーダー・コリー
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
犬には飼い主さんのことがシルエットのような全体像で見分けているのですね。
(監修:いぬのきもち獣医師相談室 獣医師・川田優貴先生)
※写真はアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」にご投稿いただいたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/sorami
編集/いぬのきもちWeb編集室
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