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見落としがちな「犬の呼吸音」に注意!知っておくと病気に早く気がつける可能性も
愛犬の呼吸の音をよく聞いてみたことはありますか?気になる音をそのままにしておくと、大きな病気を見落としてしまうこともあるようです。
「犬の気になる呼吸音」について、いぬのきもち獣医師相談室の山口みき先生が解説します。
犬の呼吸音の異変はなぜ起こる?
犬の呼吸音の異常はさまざまな原因で起こります。通常、聴診器を使わない状態で聞き取ることができる呼吸音は、呼吸の際に空気が鼻から喉、そして気管をとおり抜ける際の音ですが、とても小さく聞き取れない程度の音です。
しかし、犬の呼吸が荒い場合では、通過する空気の量や速度が増すため「ハアハア」と大きな音が聞きとれるようになります。
この音が普段より目立って「ゼーゼー」もしくは「ヒューヒュー」という音として聞こえる場合には、呼吸の際の空気の通り道が、いつもよりも狭くなっている可能性があるというサインです。
気道が狭くなる要因として多いのは細菌やウイルスの感染に伴う炎症で、一時的に気道が腫れることで起こりますが、喘息や気管虚脱などの病気によっても起こることがあります。
もし症状が続く場合は、早めに動物病院を受診しましょう。
犬の呼吸で注意したい音
「ゼーゼー」「ヒューヒュー」の他にも、「スースー」「ズーズー」「ガーガー」「ヒーヒー」「ゴロゴロ」「ブツブツ」といった犬の呼吸音が聞こえていたら注意が必要です。
愛犬のいつもと異なる呼吸音に気がついたり、違和感を抱いたら、念のためかかりつけの動物病院を受診しましょう。
呼吸音がみられる病気については下記の記事を参考にしてください。
犬の呼吸音の異常に気がつくポイント
呼吸音の変化に気が付きやすいきっかけとして、犬が運動をしているときなどの呼吸が早くなる状況では、より症状が強く出る傾向があります。散歩や遊び、興奮した際の呼吸音を日頃から確認しておくと安心ですね。
また、呼吸の異常がみられる際に「ハアハア」と荒いパンティング呼吸が増えたり、舌の色が悪くなることもあります。このため、愛犬の正常な呼吸を観察しておくことは、隠れている大きな病気に早く気が付くきっかけにもなるでしょう。
愛犬の呼吸がおかしいと感じたら、そのままにせずかかりつけの動物病院に相談してみることが大切ですね。
(監修:いぬのきもち獣医師相談室獣医師・山口みき先生)
取材・文/maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
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