愛犬を迎えたら、必ず教えておきたいしつけのなかから、今回は「正しいリードの持ち方」について、しつけトレーナーの西川文二先生に解説していただきました。
正しい持ち方でリードを操作するだけで、愛犬のコントロールが劇的にしやすくなることも。リードを正しく持てているか、チェックしてみましょう。
基本の持ち方「両手持ち」をやってみよう
1.リードを右手にかける
まずリードの先端の輪の部分を、右手の親指にかけます。次に、左手でリードの中間を、杖を持つ要領で軽く握って。
撮影/尾﨑たまき
2.愛犬を左側につかせる
犬を飼い主さんの左側につかせ、並ぶような位置に寄せます。ヒールポジションと呼ぶこの位置でオスワリをさせ、名前を呼ぶなどして前方または上を向かせて。飼い主さんはひじをわきにつけ、左腕を直角に曲げます。
撮影/尾﨑たまき
3.セーフティグリップ(結び目)を作る
2の状態(左腕を直角に曲げた状態)で、リードがピンと張るように握れる位置がセーフティグリップの位置。目印になるように結び目を作って、持つときはその上を握るようにします。
撮影/尾﨑たまき
4.ひじを伸ばして楽な姿勢に
セーフティグリップを握って左手を下ろすとリードがたるみます。この姿勢でいれば、飼い主さんのそばで愛犬の安全を保ちながら、リラックスさせることもできます。
撮影/尾﨑たまき
左手でリードを束ねる「片手持ち」
セーフティグリップを持った左手はそのまま、右手の親指にかかったリードの先端を、左手の親指にかけ替えます。片手があくので、排泄物の処理をするときなどにおすすめの持ち方です。
撮影/尾﨑たまき
リードの正しい持ち方が理解できましたか? 自分と愛犬にとってのセーフティグリップの位置はわかりましたか? 正しい持ち方をマスターして、愛犬を安心、安全に誘導してあげられるようになりましょう。
お話を伺った先生/しつけスクール「Can ! Do ! Pet Dog School」代表 西川文二先生
参考/「いぬのきもち」2021年9月号『はじめてしつけ コンプリートドリル vol.7 お散歩しつけ』
撮影/尾﨑たまき
文/いぬのきもち編集室