新型コロナウイルスの関せrン拡大により、人ではコロナ疲れなどさまざまな新しいストレスが注目されていますが、じつは犬もストレスを感じやすくなっているようです。
今回は犬のストレスについて、獣医師の菊池亜都子先生にお話を聞きました。
愛犬はどんなことにストレスを感じている?
私たちの暮らし方が大きく変化した近年。おうち時間やリモートワークなどの影響で、飼い主さんだけでなく愛犬の生活も変わりました。
「急激な変化によりストレスを抱える犬が増えたからか、相談の件数も増えています」と菊池先生。
今どきの犬のストレス最新事情より、ストレスとなりやすい要因をご紹介します。
飼い主さんとのふれあい不足
飼い主さんとのスキンシップは、愛犬にとって大事なリラックスタイム。スキンシップが不十分だと、心が満たされずストレスになることも。また、リモート会議で飼い主さんがずっと話している場合などは、「そばにいるのにかまってくれない」とモヤモヤを抱えがちに。
リモートワークをしていた飼い主さんが急に出勤になる
大好きな飼い主さんのそばにいられるリモートワークが急に解除になると、留守番中に寂しさを募らせてしまう場合があります。また、犬は共感力が高く、飼い主さんの気持ちを敏感に察知できるため、飼い主さんのストレスが犬にうつってしまうこともあるようです。
お出かけや散歩の回数が減る
コロナ禍だからと、散歩やお出かけを控えがちな飼い主さんも多いかもしれません。そうすると愛犬の気分転換の機会が減り、ストレスがたまる一方に。
愛犬のストレスを解消するには?
愛犬のストレス要因は取り除いてあげるべきですが、すべてを取り除くのが難しい場合もありますね。そのようなときは、毎日の生活のなかで少しずつストレスを発散させてあげましょう。
スキンシップの時間をもとう
飼い主さんとのスキンシップは、最高のストレス発散です。寝る前など、飼い主さんもリラックスできるときに行うと効果的でしょう。
思いっきり走らせよう
退屈や運動不足の解消には、走らせるのが一番! ロングリードを使って公園の広場で走らせたり、ドッグランを利用したりするのもいいでしょう。
飼い主さんが息抜きしよう
飼い主さんの元気がないと、愛犬も心配に。好きなことに熱中する時間をつくるなど、飼い主さんが心に余裕を持つ工夫も大事です。
ストレスは「万病のもと」
ストレスは、あらゆる病気につながります。早めに気づいて対処することが、愛犬の健康を維持するカギ。もちろん飼い主さん自身も、ストレス解消を心がけてくださいね。
お話を伺った先生/菊池亜都子先生(獣医師 獣医行動診療科認定医)
参考/「いぬのきもち」2021年10月号『コロナ禍で新しいストレスも増えている!? 犬のストレス』
文/都留朱音
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
※犬によってストレスの要因になるものは異なります。ここで紹介しているストレス要因がすべての犬にとってストレスになるとは限りません。