1. トップ
  2. 犬と暮らす
  3. しつけ
  4. 噛む
  5. 犬の噛みを悪化させる!? 愛犬に噛まれたときにしてはいけない対応

犬と暮らす

UP DATE

犬の噛みを悪化させる!? 愛犬に噛まれたときにしてはいけない対応

物への噛みグセ、どう直す?

愛犬の噛みグセは、早めに対処しないと習慣づいて、本気噛みするようになることも。
そこで、噛みグセを改善するための飼い主さんの正しい対応について、家庭犬しつけインストラクターの井原亮先生に解説していただきました。子犬のあま噛み対策だけでなく、成犬の本気噛みの予防にもなるので、ぜひ試してみてください。

あま噛みは放っておいても直らない、 対策をしましょう

子犬は歯の生え変わりや遊びの延長から「何かを噛みたい」という欲求が強いもの。成犬になれば自然と落ち着くと思いがちですが、放っておくと習慣づき、頑固な噛みグセに。
飼い主さんが正しく対応できれば噛んでよいものだけ噛む習慣がつきます。ここでご紹介する内容を実践して、むやみに噛まないイイコに育てましょう。
撮影/佐藤正之
撮影/佐藤正之

Q.愛犬は小学生の息子が床に落とした文房具を噛みます。そのたびに「アーッ!と声を上げて動きを止めてハウスに戻しますが、なかなか直りません。どうしたらいいでしょうか?

イラスト/サノマキコ
イラスト/サノマキコ
A. 大騒ぎすると犬が興奮して噛みグセが悪化! 環境を変えましょう

子犬は好奇心旺盛なので、噛めそうなものはなんでも噛みます。1回噛んだものには噛む習慣がつき、成犬になっても噛み続けるように……。噛まれて困るものには犬が近づけない環境を作りましょう。また、大声を出してからハウスに入れると、犬が「見つかる前に早く噛もう」と思い、噛み癖が悪化する場合も。

【対策A】噛みグセがなくなるまでは愛犬専用の生活スペースをつくって「噛めない環境」を徹底

噛みグセがなくなるまでの間は、噛まれて困るものから徹底的して犬を遠ざけることが重要です。文房具やスリッパ、靴など、犬に噛まれて困るものは犬が届かない場所に片づける、またはサークルで区切るなど、噛ませない環境をつくりましょう。

愛犬の生活スペースをサークルで区切る

撮影/佐藤正之
撮影/佐藤正之
愛犬だけに集中していられないときには愛犬の生活スペースをサークルで区切りましょう。犬も噛んでいいものだけが用意されているスペースでのびのびと過ごせます。

おやつ入りゴム製おもちゃとともに愛犬をハウスに入れる

撮影/佐藤正之
撮影/佐藤正之
サークルだと落ち着かない犬なら、文房具など噛まれて困るものを使う間だけ犬をハウスに入れておきましょう。おやつを入れたゴム製おもちゃなどを与えておくと◎。

【対策B】物が落ちても飼い主さんに渡せるよう練習 指示しつけにつなげよう

大切なものを愛犬に噛まれると飼い主さんはあせってしまいがちですが、冷静に指示しつけを活用するのもひとつの手。ふだんから「チョウダイ」を教えておけば、犬はくわえたものを飼い主さんに渡せるようになるので、飼い主さんもあわてずに対応しやすくなります。

「チョウダイ」の教え方

1.おやつのニオイをかがせる
撮影/佐藤正之
撮影/佐藤正之
おもちゃをくわえさせた犬の鼻に、おやつを握った手を近づけてニオイをかがせながら「チョウダイ」と言います。
2.おやつと交換する
撮影/佐藤正之
撮影/佐藤正之
犬がおもちゃを口から離したら、おやつを与え「イイコ」とほめます。話したおもちゃは飼い主さんの背後に隠して。

噛むと危険なものはフードをばらまいて回収して

のどに詰まりそうな消しゴム、ハサミなどのとがったものなど、危険なものを犬が噛みそうになったらフードを床にばらまき、犬が夢中になっている間に回収して。ただし拾い食いを覚える可能性もあるので、この方法は緊急時にだけ行いましょう。
撮影/佐藤正之
撮影/佐藤正之
あま噛みは噛まれてからの対応よりも、いかに噛ませないかが重要。ぜひ、今日から実践してみてくださいね。
お話を伺った先生/家庭犬しつけインストラクター。SKYWAN! DOG SCHOOL代表 井原 亮先生
参考/「いぬのきもち」2017年10月号『噛みグセ直し集中講座』
写真/佐藤正之
イラスト/サノマキコ
文/いぬのきもち編集室
CATEGORY   犬と暮らす

UP DATE

関連するキーワード一覧

人気テーマ

あわせて読みたい!
「犬と暮らす」の新着記事

新着記事をもっと見る