ふとしたときや寝転がっているときに、愛犬が「ふ~っ」と大きく息をつくことはありませんか?まさまざまな場面で見られるので、どのような理由があるのか気になりますよね。
今回は、獣医師で獣医学博士の増田宏司先生に、犬がため息をつく理由を解説していただきました。
理由その1:気分を落ち着かせるため
たとえばリラックスしているときや、ガッカリしたとき、ストレスを感じているときなどに、犬がため息をつくことがあります。気分を落ち着かせるためにため息をつくのは、犬も人もあまり変わらないようです。
理由その2:満足しているサイン
散歩のあとやゴハンを食べてお腹がいっぱいのときなどにも「ふ~」と長めのため息をつくことがあります。これは満足しているサインとして無意識のうちに出るため息のようです。
理由その3:不満のサイン
飼い主さんがかまってくれないときなど、不満を感じているサインとしてため息をつくこともあります。犬によっては、飼い主さんに向かってこれ見よがしにため息をつくこともあるようです。
愛犬がため息をついたらどうする?
犬がため息をつく理由は状況によってさまざまです。満足そうなときはそっとしておき、不満そうな雰囲気のときは、愛犬の名前を優しく呼ぶなどの声かけをしてもよいでしょう。
ため息をついたときの状況に合わせて、愛犬に寄り添った対応をしてあげてください。
犬がため息をつく理由を知るためには、普段から愛犬の様子をよく観察しておくとよさそうですね。ぜひ参考にして、愛犬とのコミュニケーションに役立ててくださいね。
お話を伺った先生/増田宏司先生(獣医師 獣医学博士 東京農業大学農学部動物科学科(動物行動学研究室)教授)
参考/「いぬのきもち」2018年8月号『犬のオモシロ習性図鑑 VOL.15 ふーっとため息』
文/江村若奈
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。