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【獣医師監修】犬の寿命は何才?年齢換算法と長生きのための健康管理方法

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犬は人よりも成長が早く、寿命も早くきてしまいます。少しでも長く一緒にいるため、愛犬の寿命を知り、健康な生活を送ることでができる工夫をしてあげましょう。今回は、犬の平均寿命や人年齢への換算方法、注意したい病気や長生きのための健康管理方法をご紹介します。


目次

サイズ別・犬種別の犬の平均寿命

愛犬は今何歳?人年齢との比較と換算方法

長生きのヒケツは生活習慣にアリ!日々できる健康管理方法

これはNG!愛犬の寿命を縮めてしまう間違った生活習慣&飼い方

きちんと健康管理で愛犬も元気&長生き

サイズ別・犬種別の犬の平均寿命

首をかしげるプードル
いぬのきもち投稿写真ギャラリー

犬の平均寿命はおおよそ14.85才、日数に換算すると5420日といわれています。しかし、これはあくまでも種全体から見た平均であり、体のサイズや犬種によって寿命は変わってきます。では実際に、体のサイズ、犬種で平均寿命にどれだけの差があるのか見ていきましょう。

超小型犬・小型犬の平均寿命

一般的に、成犬の体重が5kg以下の犬を「超小型犬」、成犬の体重が5~10kgの犬を「小型犬」と分類しています。犬種でいえば、チワワやポメラニアンなどが超小型犬、ミニチュア・ダックスフンドやトイ・プードルなどが小型犬にあたります。

平均寿命は、超小型犬が15才くらい(13.8才~15.67才と個体差あり)、小型犬が14才くらい(14.2才~14.62才と個体差あり)といわれています。

中型犬の平均寿命

成犬の体重が10kg~20kg未満の犬が「中型犬」に分類され、犬種では柴やビーグル、ミニチュア・シュナウザーなどがこれにあたります。平均寿命は、13才~14.02才くらいといわれています。

大型犬・超大型犬の平均寿命

成犬の体重が20kg~40kg未満の犬を「大型犬」、成犬の体重が40kg以上の犬を「超大型犬」と分類しています。犬種でいえば、ラブラドール・レトリーバーなどが大型犬、グレート・デーンやセント・バーナードなどが超大型犬にあたります。

平均寿命は、大型犬が12.5才くらい(10才~14.02才と個体差あり)、超大型犬が10.6才くらいといわれています。

犬種別の平均寿命

犬種別の平均寿命も見てみましょう。

※アニコム損害保険株式会社「犬種別平均寿命調査」より

上記は、アニコム損害保険株式会社が調査した個体の平均寿命のため、同じ犬種でも、個体によっては寿命が短くなることも長くなることも考えられます。あくまでも、目安の寿命と考えてください。

記録に残っている犬の世界最高齢は?

現在発表されている犬の世界最高齢は、「Bluey」という名のオーストラリアン・キャトル・ドッグの、29才5カ月といわれています。犬の寿命は長くても15才前後が平均なので、20才を超えて長生きした「Bluey」がいかにすごいかが分かりますよね。

いぬのきもち WEB MAGAZINE「犬の「平均寿命」はどれくらい? 長寿の秘訣も解説!」

小型犬と大型犬の寿命の差の秘密は?

一般的に小型犬と大型犬では、平均寿命は小型犬のほうがより長生きする傾向にあります。この寿命の差は、まだ研究段階で確定的ではないものの、“IGF-1遺伝子”に秘密があるようです。
IGF-1遺伝子には成長ホルモンの分泌を仲介するはたらきがあり、この値が高いほど体が大きく育ちます。また、寿命にも大きく関係しているとされるのがこの遺伝子で、体内での値が大きいほど短命の傾向になるとされています。
犬に置き換えると、小型犬はIGF-1遺伝子の値は低く、大型犬は逆に高いため、小型犬のほうが平均寿命はより長いとされています。
とはいえ、暮らす環境や食事内容など、その犬の生活の状態が寿命にも大きく関わってくることに間違いはありません。

愛犬は今何歳?人年齢との比較と換算方法

最初に、犬は人よりも年をとるスピードが早いといいましたが、そうすると、愛犬は人に置き換えると今何才なのか気になりますよね。一般的に小型犬・中型犬は、最初の2年で人年齢の24才まで成長し、3年目以降は1年に4才ずつ年をとるといわれています。

一方、大型犬は小型犬・中型犬よりも変則的で、最初の1年で人年齢12才まで成長し、2年目以降は1年に7才ずつ年をとるといわれています。実際に犬の年齢を人の年齢に換算すると、以下の表のようになります。

人年齢換算

※環境省「飼い主のためのペットフード・ガイドライン」、京都中央動物病院Q&A「犬の計算式」(http://kyotochuoah.com/qa/q16.html)より
※犬と人の年齢換算はあくまで目安であり、犬種や個体によって異なります。

犬は6~7才あたりからシニア犬の時期に入り、見た目はあまり変わらずとも、足腰や行動などに老いの兆しが見られ始めます。充実したシニア期を送らせてあげるためにも、健康診断の回数を増やすなど、早めの対策と予防を行いましょう。

また、大型犬なら12才、小型犬・中型犬なら16才を超えたらご長寿犬。自力で歩けて、寝たきりや認知症にならずこの年齢を迎えられたら、「健康長寿犬」といえます。

長生きのヒケツは生活習慣にアリ!寿命をのばすために日々できること

前述した病気を予防し、愛犬を健康で長生きさせるためには、日々の健康管理が大切になってきます。食事や運動など、注意すべきポイントを1つ1つ見ていきましょう。

食事管理

ごはんはカロリーや量を抑えつつ、栄養バランスや消化性のいいシニア用フードに



シニア犬になると寝る時間が増え、運動量や筋肉量、基礎代謝が低下します。子犬期や成犬期のころと同じ食事量を与えてしまうと、肥満や消化不良を起こしてしまいます。量やカロリーは適量を与え、消化性がよく栄養バランスのよいシニア用のフードを選びましょう。

泌尿器系の病気予防のために水分を多めに与える


飲水量が少ないとオシッコの回数や量も減るため、オシッコが濃くなって尿石症などの泌尿器系の病気になりがちです。1日、体重1kgあたり40~60mlの水分を摂取させましょう。あまり水を飲みたがらない犬や、食事・飲水量が減るシニア犬には、ごはんに水や肉汁、無脂肪・無糖ヨーグルトなどを加えて、水分量を補ってもよいでしょう。

脳トレしながらおやつを与える


おやつは犬にとっていい刺激になりますが、そこにゲームの要素を取り入れると、脳の活性化や気力アップ、認知症予防につながります。日常的に行いやすいのが、おやつ探しゲーム。どちらかの手におやつを握って隠し、ニオイを頼りに愛犬に探させてみましょう。おやつを握った手を集中的にかぐようになったら、手を開いてほめながらおやつを与えます。これを続けることで、脳だけでなく嗅覚も活性化できるでしょう。

運動・散歩

散歩は明るい時間に短い距離でこまめに行う


シニア犬になると筋力や視力が衰え始めるため、暗い場所が見えない不安から散歩を嫌がったり、長距離・長時間の散歩ができなくなったりします。散歩は明るい時間帯を選んで、短距離・短時間でこまめに行うようにしましょう。いつもと違う散歩コースを歩いたり、障害物をまたがせるなどの遊びを取り入れたりすると、より刺激を受けられて効果的です。

筋力維持のために無理のない範囲で散歩させる


健やかな高齢期を迎えるためには、体幹や筋力の維持は重要です。平らな道でもこまめに散歩をさせることで、体幹を支える腹筋や後ろ足の筋力が鍛えられ、足腰のケガや病気を予防できます。股関節や膝にトラブルがある場合や、足腰が弱っている場合はあまり無理をさせないように行いましょう。

足や腰に負担がかかる立ち方はさせない


後ろ足だけで立つ動作などは腰に負担がかかります。飛びつく動作をしそうになったら、おやつで誘導してオスワリをさせるなどの予防をしましょう。

ストレスケア

冷え・熱中症・乾燥予防のために適度な室温と湿度を保つ


シニア期になると成犬のころよりも体温調節がしづらくなるため、冷えによる低体温症や、暑さによる熱中症を引き起こしやすくなります。室温は24~26℃前後を保ち、特に寒さが強い日は必要に応じて洋服を着せるなどの工夫を行いましょう。(※洋服を嫌がる場合は、無理に着せないようにしてください。)

また、乾燥により肉球がひび割れて歩きづらくなったり、皮膚病を引き起こしたりするおそれがあります。空気が乾燥しないよう室内湿度を50~60%に保ち、肉球にはワセリンなどを塗って皮膚の保湿対策をしましょう。

滑ったりつまずいたりしない環境作りをする


犬の足ではフローリングの床は滑りやすいため、膝関節を痛める可能性があります。また、年で視力が衰えてくると段差や障害物につまずきやすくなり、ケガをする頻度も高くなります。愛犬が過ごす部屋にはカーペットを敷いたり、段差や障害物を取り除いたりして、滑りやつまずきをなくす工夫をしてあげましょう。足裏の毛のお手入れも忘れずに。

いつでも愛犬に話しかける


犬にとって、飼い主に相手にされないのはかなりのストレス。言葉の意味がわからなくても、飼い主から話しかけられることは、脳へのよい刺激と喜びを与えます。シニア犬になると耳が聞こえづらくなってくるので、オーバーなくらいのジェスチャーと、大きな声でゆっくりと話しかけてあげましょう。

お手入れ

歯みがき・歯肉マッサージを毎日の習慣に


口の中や歯ぐきの間に食べカスが残っていると、歯周病や歯肉炎の原因になります。子犬のころから1日1回の歯みがきを習慣化し、歯ブラシを使って歯ぐきのマッサージを行いましょう。一緒に、歯ぐきの腫れや異常がないか、口臭のチェックも行うと効果的ですよ。

運動機能低下防止に末端運動を取り入れる


年をとると、運動機能の低下だけでなく関節の可動域も狭くなって、ケガをしやすくなります。愛犬の足の指を1本ずつ動かしたり、関節を曲げ伸ばしたりして、関節の可動域や筋肉の柔軟性を高めましょう。指の間や耳の後方をほぐすだけでも、ストレッチや柔軟性に効果が期待できますよ。

定期健診・健康チェック

半年に1回は定期健診を行う


7~11才ごろは、特に体の不調があらわれやすくなる時期です。見た目からは分からなくても、体の中で悪い病気が進行している可能性もあるので、少なくても半年に1回は健康診断を受けさせるよう心がけてください。

毎日オシッコやウンチの状態をチェックする


シニア期は腸の動きが低下し、便秘になったり、消化状態が悪くなったりすることがあります。排泄物の状態が健康のバロメーターになるので、オシッコやウンチの色や状態、量や回数を毎日チェックしましょう。

これはNG!愛犬の寿命を縮めてしまう間違った生活習慣&飼い方

眠そうな柴
いぬのきもち投稿写真ギャラリー

最後に、愛犬の寿命を縮めてしまうおそれのある、間違った生活習慣や飼い方をご紹介します。そんなつもりはなくても、自分の行動が愛犬の寿命を縮めてしまったら悲しいですよね。愛犬の健康と長寿のためにも、何がNG行為なのかしっかり覚えておきましょう!

犬の近くでタバコを吸う

人の健康を阻害するタバコですが、実は受動喫煙による、犬の発ガンリスクを高める原因にもなります。例えば、パグなど鼻の短い犬種は、タバコの煙が肺に流れやすいため肺ガンになりやすく、ダックスフンドなど鼻先が長い犬種は、鼻の中に煙がたまりやすいため副鼻腔ガンになりやすいといわれているのです。

そのほかにも、タバコの吸い殻を誤飲することで、中毒を引き起こします。愛犬の健康と長生きを守りたいのであれば、禁煙することをおすすめします。

適正量以上のごはんや、人の食べものを与える

犬飼いさんの中には、愛犬可愛さに、おねだりされるままごはんやおやつを与えたり、自分が食べているものを与えたりする人もいます。しかし、これはかなりやってはいけないNG行為!

個体差や健康状態にもよりますが、ごはんの適正量は体重や年齢によって決まっています。少量だからといって、適正量以上のごはんを与えてしまうと、肥満による病気を引き起こしかねません。必ず愛犬に合ったごはんの量を与えるようにしてください。

また、人の食べものは、種類によっては犬の体にかなりの悪影響をおよぼしてしまいます。タマネギやコーヒーなどは中毒の危険性がありますし、与えてもよい野菜や果物も、与えすぎると栄養過多で肥満になるおそれがあります。基本的に、犬には総合栄養食のドッグフードなを与え、人の食べものは与えないスタンスでいた方が安全でしょう。

運動や散歩を怠る

体格や犬種によって必要運動量は異なりますが、運動や散歩が必要ない犬種はいません。犬は運動や散歩から受ける刺激で脳や体の機能を活性化させるため、運動や散歩をまったく行わないとこの刺激が受けられなくなります。必ず毎日、適度な運動や散歩を取り入れるようにしましょう。

ストレスを与える

言葉を話せない犬は、知らないうちにストレスをためてしまいがち。飼い主の間違った行動や何気ない態度が、愛犬にストレスを与えているかもしれません。例えば、「睡眠やごはんの時間を邪魔する」「しつけとして体罰を与える」「慣れない留守番を長時間させている」などの行動は、愛犬に過度なストレスを与えてしまいます。

ストレスがたまりすぎると健康を損ない、寿命を縮める原因にもなります。日ごろの愛犬に対する行動や態度を振り返り、ストレスを与える行為は極力ひかえましょう。

きちんと健康管理で愛犬も元気&長生き

獣医療の進歩により、犬の寿命は日々延びているといわれていますが、人と最後まで同じ時間を歩めるわけではありません。だからこそ、愛犬が寿命を迎えるまで、愛犬・飼い主ともに健康で幸せな生活を送りたいですね。愛犬が長生きできるよう、日ごろから生活環境の見直しや、健康管理をしっかり行ってあげましょう!

参考/「いぬのきもち」2016年1月号『犬にもあるって知ってた!? 犬の厄年 成犬&シニア犬は気をつけて!』(監修:キュティア老犬クリニック院長 佐々木彩子先生)
   「いぬのきもち」特別編集『愛犬のための健康長寿ガイド』(監修:キュティア老犬クリニック獣医師 佐々木彩子先生)
   「いぬのきもち」2015年11月号『犬の病気別 知っておけば、愛犬の健康・長寿の役に立つ なりやすい年齢ランキング』(監修:ノヤ動物病院院長 野矢雅彦先生)
   「いぬのきもち」2015年12月号『健康寿命をのばす新習慣30 今すぐ取り入れたい愛犬の心と体のケア』(監修:キュティア老犬クリニック院長 佐々木彩子先生)
   「いぬのきもち」特別編集『犬との暮らし大辞典』(監修:しつけスクール「Can!Do!Pet Dog School」代表 西川文二先生)
   「いぬのきもち」WEB MAGAZINE『犬の「平均寿命」はどれくらい? 長寿の秘訣も解説!』(監修:いぬのきもち・ねこのきもち獣医師相談室 担当獣医師)
監修/いぬのきもち相談室獣医師
文/pigeon
※犬種別の平均寿命は、アニコム損害保険株式会社が発表した平均寿命調査結果を参照。
※人間年齢換算表は、環境省「飼い主のためのペットフード・ガイドライン」、京都中央動物病院Q&A、カナダの心理学者スタンリー・コレン氏の算出を西川文二先生が計算しなおしたものを参照。
※一部写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。

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