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犬の寿命~犬と人の年齢換算、気をつけたい病気、健康寿命を延ばすためにできること

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近年、犬の寿命も人と同じように延びてきました。大型犬なら12才、小・中型犬なら16才を越えたらご長寿犬といっていいでしょう。年とっても健康でいられる「健康長寿犬」を目指したいですね。犬の寿命と健康について考えてみましょう。

犬の年齢を人の年齢に換算すると

犬の年齢を人の年齢に置き換えると下の表の通りです。犬の1才は、人に置き換えると、小型犬、中型犬で15才、大型犬で12才程度。5才(人でいうと36~40才くらい)以降は、1才年をとるごとに小型犬で4才、中型犬で5才、大型犬で6才を加えていきます。犬の1才は人でいう思春期の10代。6才は不惑の40代。というふうに考えると犬がもっと身近に感じられ、お世話や接し方のヒントになります。

※環境省「飼い主のためのペットフード・ガイドライン」より
※犬と人の年齢換算はあくまで目安で、犬種や個体によって差があります。



犬は6~7才あたりがシニア犬の入り口。見た目や行動に老化の兆しが出始める時期です。予防と早めの対応で、充実したシニア期を送らせてあげましょう。大型犬なら12才、小・中型犬なら16才を越えたらご長寿犬。自力で歩けて、寝たきりや認知症にならずこの年齢を迎えられたら、「健康長寿犬」といえます。

ギネスに記録されている犬の最高齢

ギネスに記録されている犬の最高齢は29才5カ月。オーストラリアの牧畜犬で、名前は「Bluey」。1939年に達成されたとのことです。犬の寿命はだいたい8~15才で、20才を超えて長生きするのはまれです。(※ギネス世界記録のホームページより抄訳http://www.guinnessworldrecords.jp/)

年をとるとかかりやすい病気やケガ

シニア犬の時期になると、犬も病気になりがちになったり、思わぬケガをしたりすることがあります。また犬種ごとにその体型的特徴や遺伝的な要素などからなりやすい病気を発症しやすくなります。下記の病気やケガには注意しましょう。年1回の健診でしっかりチェックしましょう。

・関節炎
とくに大型犬は注意です。5才くらいから発症することが多いようです。小型犬でも生まれつき膝が悪かったり、太っていると体重で足腰に負担がかかり、関節炎になることが多いので要注意です。

・内臓の病気
シニア犬の時期になると、さまざまな臓器が機能低下を起こしやすくなります。中年期は、代謝が落ち、太りやすくなる時期。病気の要因となる肥満には気をつけましょう。

・捻挫・打撲・骨折
シニア犬の中でも10才以降になるとさらに病気やケガのリスクは高まります。目が見えにくくなるなど五感の機能が低下し、筋肉も衰えてくると、物にぶつかったり、つまずいたりすることが多くなります。その結果、捻挫、打撲や骨折といったケガをすることがあります。

・認知症
日本犬やミックス犬に多いといわれる認知症ですが、最近は小型犬でも増えています。予防は難しいですが、日ごろから頭や体をよく動かし、脳の老化が進まないようにすることが大切です。定期的な健診で早期発見・早期治療を。

健康寿命を延ばす習慣 長生きしてもらうために

シニア犬の時期に近づいたら、次のことに気をつけましょう。

食事はカロリーを抑えつつ、たんぱく質を充分に
シニア犬になると、運動量は落ち、寝る時間も増え、筋肉量も減るため、基礎代謝が低下します。若い時期と同じ食事量をとらせていると、太りがちに。カロリーを抑えつつ、ただし筋力が衰えないよう充分なたんぱく質を含む食事を心がけて。

愛犬のいる部屋は保湿を充分に
年をとると皮膚や体毛が乾燥しやすくなります。毛はパサパサ、鼻の表面などがカサカサになる犬も。室内では湿度を50~60%に保てるよう加湿器で調整しましょう。

立つ動作をさせない
後ろ足だけで立つ動作は、腰に負担がかかり、椎間板ヘルニアなどの病気を引き起こす可能性があります。飛びついたりする前に、おやつで誘導してオスワリをさせるなどして予防を。

散歩は短時間でこまめに行う
散歩量が減るなど筋力の衰えが見えるようなら散歩の方法を変えてみて。長距離・長時間の散歩は疲れるので、短距離・短時間の散歩に。これを1日数回行うことで、体を充分に休めつつ、筋力を鍛えられます。

筋力維持のためになるべく坂道を歩く
健やかな高齢期を迎えるためには、歩けるときによく歩いておきましょう。健康な犬には、なるべく散歩コースに坂道を取り入れ、上らせることが大切。体幹を支える腹筋や後ろ足の筋力が鍛えられ、足腰の病気を予防します。※股関節、膝、腰などにトラブルのある犬はしないようにしましょう。

気管への負担を軽減! ハーネスに替える
年をとると気管が細くなり、せきをする犬もいます。カラー(首輪)は、引っ張りグセのない犬でも多少は首に負荷がかかるので、シニア犬期以降はハーネス(胴輪)に変えましょう。ハーネスは、筋力が弱って歩きづらくなっているシニア犬のサポートにも有効です。

明るい時間帯に散歩する
シニア犬期になると視力が落ちたり、白内障を発症したりする犬もいます。まわりが暗いとよけいに見えづらく、不安を感じて散歩をするのを嫌がってしまうことも。明るい時間帯を選んで散歩嫌いにさせないようにしましょう。

段差や障害物のあるところはいったん止まる
視界が見えづらく、筋力も衰えてくると、散歩中につまづきやすくなったり、ものにぶつかったりすることが多くなります。段差や障害物があるところではいったん止まって声をかけるなどサポートし、愛犬にとってストレスのない、散歩にしましょう。

いつもと違う道へ行ってみる
体力や気力が衰えがちなシニア犬には、新しい刺激を与えることが大切。散歩のときにいつもと違う道へ行ってみる、日帰りのちょっと長いお出かけをする、旅行をする、ほかの犬といっしょに歩く。そうしたことが犬の脳と体を活性化させます。

乾燥を予防肉球や鼻にワセリンを
シニア犬になるとより皮膚が乾燥しやすくなり、鼻や肉球がひび割れてしまうことも。そうなると歩きづらくなるなどニオイを充分にかげなくなり、犬にはストレスです。少量の白色ワセリンを塗り、保湿対策を。

脳トレしながらおやつをあげる
おやつは犬にとっていい刺激になりますが、そこにゲームの要素を取り入れると、さらに脳が活性化され、気力のアップや認知症の予防につながります。下記のような、おやつを隠している手を当てさせる遊びをしてみましょう。

どちらかの手におやつを握り、隠します。ニオイを頼りに愛犬に探させます

おやつを握った手を集中的にかぐようになったら、開いて、ほめながらおやつをあげます

しつけの合図など仕事を愛犬に与える
愛犬は飼い主さんとコミュニケーションし、絆を強めることが元気の源。オスワリ、マッテなどのしつけの合図、お手やおじぎなどの一芸など、飼い主さんの指示のもと仕事をすることで愛犬のやる気が高まります。

いつでも愛犬に話しかける
言葉の意味がわからなくても、飼い主さんから話しかけられると、それが愛犬にとってよい刺激となり、脳を活性化させます。シニア犬になると耳が聞こえづらくなってくるので、はっきり、ゆっくり話しかけましょう。

出典:
・いぬのきもち2016年1月号「犬の厄年 成犬&シニア犬は気をつけて!」
(監修:佐々木彩子先生 キュティア老犬クリニック医院長)
・愛犬のための健康長寿ガイド(佐々木先生監修部分)
・人間年齢換算表は、カナダの心理学者スタンリー・コレン氏の算出をもとに西川文二先生が計算しなおしたもの。
・ギネス世界記録についてはギネスのホームページを参照。

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