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”もしもの時”愛犬を守るためにできることは 新型コロナウイルス、自然災害の対策を考える【犬・猫飼い主さん2,402名の声】
愛犬・愛猫を守れるのは飼い主さん自身ですが、不測の事態が起きた場合のために事前にできることはどのようなことなのでしょうか。
今回は「新型コロナウイルス感染拡大による生活変容」と共に、来る3.11(東日本大震災)を前に「愛犬・愛猫のための防災対策」について、犬・猫の飼い主さん2,402名にインターネットによるアンケート調査を実施しました(アンケート実施期間:2022年1月6日~1月18日)。
愛犬・愛猫を守るために、飼い主さんが「考えたいこと」、「できること」についてレポートします。
続くコロナ禍で心配なことは「自分が感染したら愛犬・愛猫のお世話はどうすればよいのか」
一方で「特にない」(犬22.3%/猫20.1%)が二番目に高い数値に。
- 「コロナが流行る少し前から飼い始め、散歩もできず社会性も学ばせることができず…お留守番や他の犬との触れ合いに慣れていない、もしくはできないので…愛犬のストレスが心配です」
- 「主人がテレワークでほぼ自宅なので、愛犬の甘えん坊がひどくなり、私一人で散歩に連れて行っても歩かなくなり、散歩量が減ってしまった」
不安を感じる一方で、飼い主さん自身が新型コロナウイルスに感染した場合の「準備をしている」人は約14%、8割以上が「準備していない」という結果に
フードなど必要なものの準備や、預かり先の確保も
- 「実家であずかってもらえるようにしている」
- 「知人にお願いすることになっている」
- 「実家の家族にお願いしている。高齢の母が散歩できるよう、トレーナーさんを入れて歩行訓練をし、引っ張らないようにしている」
- 「動物病院に預けられるように予め相談してある」
- 「ペットシッターさんにお願いすることになっている」
- 「親族(祖父母)にお世話を頼めるよう、ゴハンの量を紙に記入したり、お世話の方法を教えたりしている」
- 「急な入院等に備えて家の中のペット用品の備蓄。実家に預けるか、家にお世話に来てもらうとなっても困らないように、どこに何を置いているか、誰にでもわかるようにしてある」
いざという際にすぐ対応できるように、受け取り、引き渡しのシュミレーションも、預け先の方と一緒に相談しておくと安心です。
「何を準備すればよいかわからない」という声も
- 「何を準備するべきかわからない」
- 「親戚もいないので、頼る場所がわからない」
- 「自宅療養であればなんとかお世話が出来るかなと漠然と考えています」
- 「現実味を感じない」
愛犬を連れての他者との交流は未だ自粛傾向に
「愛犬とのお出かけについて自粛しているものはあるのか」について聞いてみると、動物病院やトリミングサロン、散歩という愛犬のお世話などに欠かせないものについては「自粛していない」と回答した人が多い結果に。
一方、「知人・友人を自宅へ招く」、「愛犬を連れて親戚との交流」、「旅行、外食」などの「愛犬を連れての他者との交流や余暇」については2022年1月の調査時点では「現在も自粛」が一番多く、「一時自粛で再開」と回答した方も含め、感染拡大に合わせて判断している方が多い結果に。
飼い主さん自身のため、愛犬のためにも感染対策に高い意識を持っていることがうかがえます。
不測の事態に備える、愛犬・愛猫のための防災対策は?
いつどこで起こるかわからないのが自然災害です。自分の身を守るとともに愛犬・愛猫を守るために飼い主さんはどのようなことを考え、行動しているのでしょうか。
東日本大震災から11年。
3.11を前に「愛犬・愛猫のための防災対策を行っていますか」という質問をしてみると犬の飼い主さんの55.4%、猫の飼い主さんの56.1%が「対策をしている」という結果となりました。
クレートに慣らす、家族で話し合うなど”避難することになったら”を想定した準備の声も
【愛犬のための防災対策】備品ストックのほか、社会化しつけも。実際に経験した人のリアルな声が参考に
- 「普段から交流のある犬友さん同士で、何かあった際は預けられるように確認をしています」
- 「近場にある個人で活動されている訓練士さんに一時預かりを何度かお願いしています」
- 「どこかで預かっていただいた時に備えて、ご飯や薬などをノートに書いている」
- 「万が一のときに怪我をしないよう、愛犬の生活場所には転倒しそうな家具や割れやすい家具類を置かないようにしている」
- 「東日本大震災を愛犬と経験しているので、万が一の愛犬の避難グッズは備えているつもりです」
- 「おいで!ができなかったので様々な災害や本を見てスリングに入れるよう地震の度においで!を言って練習しました」
- 「散歩にはハーネスを使用していますが、鑑札と迷子札の装着のために、常時首輪を付けています」
- 「蓄電池を準備して、車で避難生活出来るようにしている」
- 「自分自身が3.11の東日本大震災を経験。防災グッズを作っていたので、愛犬にも用意。熊本地震で役にたちました」
- 「仕事の都合上、避難時は車中泊やテント泊になると思うので、普段から愛犬とキャンプに出かけ愛車にはキャンプ道具と避難バッグを常備してます。東日本大震災で学びました」
防災対策としてどのくらい必要なのか、何が大切なのかわからないという声も
- 「防災対策自体、自分自身があまり考えたことなかった」
- 「何を準備すればよいのかわからず『しなくては』と思いながらそのまま時間がたっていく。という状況です」
- 「何からそろえればよいのか。何をどのくらい必要かが、よくわからない」
具体的なイメージはわかない、何を準備すればよいのかわからない、情報がないなどの声が多く聞かれます。
愛犬・愛猫を守るためにできること
愛犬・愛猫を大切に思うからこそ、不安な気持ちになる飼い主さんも多いことでしょう。
一方で、預かり先の確保をしていたり、災害対策のため備品を準備したり、クレートなどに慣らすなど、他者への配慮も考えて事前に準備している方の声も多く聞かれました。
飼い主さん自身の体験談からも分かるように、自身と愛犬・愛猫を守るために、”もしもの時の備え”の必要性を強く感じます。
いぬ・ねこのきもちWEB MAGAZINEでは、愛犬・愛猫との防災対策、もしもの時の対応方法など、今後も飼い主さんと愛犬を守るための情報発信を進めていきます。
名称 「いぬ・ねこのきもちWEB MAGAZINE」第3回 犬猫との暮らし調査2021
調査対象: 計2,402サンプル 犬飼い主:1,039サンプル、猫飼い主:1,363サンプル
調査期間: 2022年1月6日~1月18日
調査方法:インターネット調査
調査地域:全国
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
文・分析/いぬ・ねこのきもちWeb編集室
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