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犬の「退屈サイン」のよくある事例 実は病気が原因で見られることも

犬は退屈を感じているときに、わかりやすいサインを見せることがあります。ただ、そのサインのなかには病気が関係しているものもあるので、見極めてあげることが大切です。

この記事では、犬が見せる退屈サインの事例と、病気の可能性があるしぐさや行動について、いぬのきもち獣医師相談室の丸山知美先生が解説します。

犬が見せる退屈サインとは?

退屈そうなパピヨン
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
犬が退屈に感じているとき、下記のようなしぐさや行動を見せることがあります。
  • 足先の指や爪を舐めていたり、噛んだりする
  • おもちゃやケージなどを噛む
  • わざとイタズラをする
犬が退屈を感じやすい日常のシーンでいうと、たとえば…
  • 長時間の留守番
  • 飼い主さんがいるのに、長時間かまってもらえないとき(リモートワーク時など)
  • 運動したい気持ちが満たされない場合(散歩が短い、その犬に合った運動量に足りていない、など)
  • 飼い主さんとのコミュニケーションが足りていない(一緒に遊んでもらえない、アイコンタクトや褒めてもらえる機会が少ない、など)
といった場面でよく見られるでしょう。

犬が退屈を感じると、どのような影響が起こる? 飼い主さんができることは

眠そうなアメリカン・コッカー・スパニエル
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
退屈な時間が長ければ長いほど、犬にはストレスが溜まっていきます。また、ストレスが大きくなると、犬の心や体の病気につながってしまうこともあるでしょう。

犬が退屈を感じないようにするために、飼い主さんが対策できることもあります。たとえば…
  • 毎日一緒に遊ぶ時間をつくる
  • 愛犬とのコミュニケーションを大切にする
  • 愛犬に合った運動欲求を満たすようにする
  • 留守番中にも愛犬が退屈しないように、「事前にしっかりお散歩に行く、遊んであげる」「留守番中にも安全なおもちゃを用意する」
などを意識してあげるとよいでしょう。

犬の退屈サインのように見えるけれど、実は違う理由のものも…?

くつろぐカニーンヘン・ダックスフンド
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
犬の退屈のサインについて、「足先の指や爪を舐めていたり、噛んだりする/おもちゃやケージなどを噛む/わざとイタズラをする」と事例を取り上げましたが、場合によっては違う理由でそのサインを見せていることもあります。

足先や肉球などを舐めるのは、アトピーや食物アレルギー、怪我などの可能性も

退屈サインのひとつに、指や足先、肉球を舐めていたり、手首などをしきりに噛んでいるなどのしぐさがありますが、他の理由でもこれらのしぐさが見られます。

本当はアトピーや食物アレルギーが原因として隠れていたり、どこか怪我をしていたりするのかもしれません。バイ菌やカビ、寄生虫の感染、さらには耳や全身のかゆみで足先までかゆく感じている、というケースもあります。

退屈のサインとして通常舐めやすいのは、前足が多いです。一方で、次の場合は上記のような他の原因が考えられるかもしれません。
  • 4本の足ともまんべんなく舐めている
  • ご家族がかまってあげていても、全然舐めるのが止まらない
  • 夜も起きてまで舐めていたり、眠れないくらい舐めている
こういったケースでは、足先に病気がないか自己判断をせずに、動物病院を受診していただけるとよいかと思います。

オシッコやウンチなどを違うところでする粗相は、泌尿器などの病気の可能性も

飼い主さんが「イタズラ」と思うもののなかには、わざとオシッコやウンチを違うところでしてしまう粗相も当てはまることがあります。

普通のイタズラはさておき、トイレではない場所でオシッコやウンチをしてしまう粗相などは、泌尿器の疾患や便の状態の不具合が隠れているのかもしれません。

愛犬が粗相をしたときは暇つぶしや嫌がらせだと決めつけずに、オシッコやウンチの色、回数、質感などを慎重に観察し、病気の関与がないかを考える必要があります。

これに関しても飼い主さんが自己判断をせずに、動物病院を受診するとよいでしょう。
(監修:いぬのきもち獣医師相談室 獣医師・丸山知美先生)
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/柴田おまめ
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