犬はさまざまな方法で愛情表現をします。愛犬の「大好き」という気持ちを見落とさないよう、どんな表現方法があるのか覚えておきましょう! 今回は、何気ないしぐさに見られる犬の意外な愛情サインについて、獣医師の増田宏司先生に教えていただきました。
耳をピクピク動かす
犬は、飼い主さんに話しかけてもらうことが大好きです。飼い主さんが話しかけたときに愛犬の耳がピクピク動くのは、飼い主さんの言葉を聞き逃すまいと一生懸命になっているから。大好きな飼い主さんに応えようとするがゆえの、愛情たっぷりのサインといえます。
立ち耳の犬は、耳全体が飼い主さんに向かって動くのでわかりやすいですが、垂れ耳の犬の場合は、耳のつけ根が持ち上がっていれば愛情サインです。なかには、首ごとかしげて、耳を飼い主さんに向けようとする犬もいます。
高めの声を出す
犬の鳴き声には個性がありますが、「キュン!」などの高めの声を出すときは、大好きな飼い主さんに対して甘えたい気分のことが多いようです。飼い主さんへの気持ちや楽しいという気持ちが高ぶると、興奮でついうなってしまうこともあります。
ダッシュでかけよってくる
目をキラキラと輝かせ、うれしそうな表情で飼い主さんに向かってかけよってくる「だいすきダッシュ」は、飼い主さんのことが大好きでたまらない犬によく見られるしぐさのひとつです。大好きという気持ちが高まりすぎて、そのまま勢いよく走り回ることもあります。
おしりをくっつけてくる
飼い主さんに向かってわざわざおしりをくっつけてくる「おしりぺったん」は、じつは犬からの最大級の愛情サイン。おしりは犬にとって急所のひとつなので、飼い主さんのことを、急所をあずけられるほど信頼している、と伝えているのでしょう。なお、おしりをくっつけているときは、顔はそっぽに向いていることが多いです。
おなかを無防備にさらけ出す
おなかはおしりと同様、犬にとって急所のひとつです。「おへそごろ~ん」のように、すぐに起き上がれない体勢にもかかわらず、急所であるおなかを無防備にさらけ出すのは、「何があっても飼い主さんが守ってくれる」という、心から信頼している気持ちの表れなのです。
前足をのせる・前足でつっついてくる
大好きな人に注目してほしいのは犬も同じです。前足を飼い主さんのひざの上に乗せたり、前足でちょいちょいとつっついたりしてくるのは、大好きな飼い主さんにかまってほしいからです。なかには前足だけにとどまらず、両足やあごを乗せてくる犬もいます。
犬の愛情表現の仕方はしぐさや行動に大きく表れるものから、体の一部にだけ表れるものまでさまざまです。犬が見せる愛情サインはまだまだたくさんあるので、ひとつひとつしっかりくみ取ってあげて、愛犬との絆を深めましょう!
お話を伺った先生/増田宏司先生(獣医師 獣医学博士 東京農業大学農学部動物科学科(動物行動学研究室)教授)
参考/「いぬのきもち」2022年6月号『見逃したらもったいない!犬って体じゅうから愛情があふれてます!』
文/宮下早希
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。