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犬用ベッドを替えたら…!? ある音に反応…!? 犬がストレスに感じた”意外なこと”

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愛犬のためにと日々行っている行動が、悲しいことに、愛犬にストレスを与えていたとしたら……。ストレスは静かにたまっていくので、飼い主さんが早めに気づかないと病気につながってしまうこともあるのです。今回は、「愛犬の意外なストレス」に気づいた飼い主さんたちの声と、しつけインストラクターの戸田美由紀先生、獣医師の石田陽子先生からのアドバイスをご紹介します。
撮影/佐藤正之
撮影/佐藤正之

【ケース1】愛犬と温泉旅行に行ったら硫黄のニオイがストレスに

「硫黄泉の源泉があるホテルに泊まったとき、人も感じるほどの硫黄の強いニオイがしていて、愛犬がソワソワして夜も眠れないでいました。その後は硫黄のニオイが強い宿泊先は避けています」
■先生からのアドバイス
「嗅覚が鋭いので、温泉系のニオイを嫌がる犬は多いです。眠れないほど気になるニオイがしたなら、今後も避けたほうがよいでしょう」(戸田先生)
「犬によっては体調を崩す場合もあるので、温泉ガスの多い地域は避けたほうがよいでしょう。とくに呼吸器系の持病がある犬は注意を」(石田先生)

【ケース2】電子レンジを使っていると嫌がって逃げていきます

「以前電子レンジを使っていたときに、中のラップが破裂。音がストレスになったのか、使うと隣の部屋まで逃げていくように。使うときはドアを開けて、部屋から逃げられるようにしています」
■先生からのアドバイス
「いきなり大きな音がしたのが怖かったのでしょう。電子レンジを使うときは、あらかじめ愛犬を別の部屋に逃がしておいても」(戸田先生)
「いつまた音がするかわからず、警戒しているのかも。犬が見えない位置に移動するなど、使っているところを見せない工夫を」(石田先生)
撮影/佐藤正之
撮影/佐藤正之

【ケース3】新しく迎えた猫を優先したためか、同居犬が膵炎に……

「迎えたばかりの猫がカゼを引いたので、お世話を優先していたら、先住犬が膵炎に。動物病院の診察を受けたところ、ストレスの疑いが。ちなみに同居犬は異変なしでした」
■先生からのアドバイス
「同居犬や猫との関係性や相性にもよりますが、お世話はなるべく平等にすることを心がけたほうがよいでしょう」(戸田先生)
「ストレスの原因を特定することは難しいので、お世話が原因とは言いきれない可能性もあります。引き続き様子を見てください」(石田先生)

【ケース4】母のクシャミを怖がります! 同居犬のクシャミまで怖がるように……

「母が丸めた新聞紙で虫を退治したとき、同時にクシャミをしたので、2つの音が合わさって驚いたのか、以降もクシャミを怖がるように。最近では同居犬のクシャミまで怖がります」
■先生からのアドバイス
「大きなくしゃみの音を怖がる犬は多いようです。驚いても吠えずに我慢できているなら、フードを与えてほめてあげても」(戸田先生)
「クシャミを我慢するのは難しいと思うので、クシャミをしたあとに「大丈夫だよ」とひと声かけてあげると落ち着くかもしれません」(石田先生)

【ケース5】私以外の家族に散歩を頼んだら体調を崩しました……

「いつもは私が散歩していますが、娘に散歩を頼んだら、ストレスによる胃腸炎の疑いで血便が出ました。以降は、接する時間を増やすため、時間がある日は15分くらい集中して遊んでいます」
■先生からのアドバイス
「飼い主さん以外の家族がお世話をしてもストレスにならないよう、少しずつお世話を分担して慣れさせていったほうがよいでしょう」(戸田先生)
「飼い主さんだけに依存しすぎるのも問題です。飼い主さんがケガや病気でお世話ができないときに備えて、ふだんから練習しておくと〇」(石田先生)
撮影/佐藤正之
撮影/佐藤正之

【ケース6】犬用ベッドを季節のものに替えたら、落ち着いて眠れなくなりました

「愛犬が愛用していたベッドが汚れてきたので、夏用のものに替えたら、元のものがよかったのか破ってしまいました。今は元のベッドをきれいに洗って戻しましたが、大事に使っているようです」
■先生からのアドバイス
「寝床が変わると落ち着いて眠れない犬もいます。カバーだけ使うなど、前に使っていたものの一部を置いておくと落ち着く場合も」(戸田先生)
「ベッドの中の綿を誤食してしまうと危険なので、もし今後新しいベッドに替えるときも注意して見ておいたほうがよいでしょう」(石田先生)
撮影/佐藤正之
撮影/佐藤正之

【ケース7】愛犬が大好きなドッグランへ半年ぶりに行ったら、緊張しすぎてストレスに

「私の骨折が少しよくなったので愛犬と久しぶりにドッグランへ行ったのですが、なぜか落ち着かない様子。スタッフさんに相談したら『久しぶりで緊張しているのかも』と言われ、ハッとしました」
■先生からのアドバイス
「犬も成長するといろいろなことがわかってくるので、そのドッグランの雰囲気が合わなくなってしまった可能性も考えられます」(戸田先生)
「無理に連れていって、さらにほかの犬が苦手になってしまったケースもあるので、ストレスになるなら無理に連れていかなくてもOKです」(石田先生)
今回ご紹介した飼い主さんの体験談を参考に、ご自身の愛犬にも似た状況がないか振り返ってみましょう。「ひょっとして、あれはストレスだったのかも?」と気づくことが大事です。
お話を伺った先生/日本動物病院協会認定家庭犬しつけインストラクター、DOG IN TOTAL主宰 戸田美由紀先生、獣医師、「石田ようこ 犬と猫の歯科クリニック」院長 石田陽子先生
参考/「いぬのきもち」2018年10月号『意外なストレス30』
写真/佐藤正之
文/いぬのきもち編集室
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