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「犬の一生の約半分はシニア」って知ってた? 犬の年の重ね方

以前に比べると犬の寿命はぐんと延びました。一般的に7才からシニアとすると、犬の一生の約半分はシニア期。愛犬の体と心は年を重ねるごとに少しずつ確実に変化していきます。生まれたときから晩年までの、犬の成長と老化による変化をまずは知っておきましょう。獣医師の佐々木彩子先生に伺いました。

「成長」から「老化」へ、変化に備えましょう

動物の体は、新しい細胞ができて古い細胞が落ちることを繰り返しています。またその細胞からホルモンなどの物質が出て、それが働くことによって生命を保っています。

一般的に7才からシニアといわれますが、ちょうどそのころから細胞のターンオーバーが遅くなったり、細胞の数が減ることによって、若いころとは異なる変化が現れるようになります。

愛犬が若いうちはなかなか実感をもてず、シニア用語も意外と知らないものが多いかもしれません。だからこそ、”犬生”の中盤には訪れる老化に備えていくことが大切です。

長生きすると、犬はこんなふうに年を重ねます

【幼齢期】母犬や兄弟姉妹とのかか わりのなかで社会化を育む
飼い主さんのもとへ来る前の幼齢期。目があくなど体の成長はもちろん、母犬やきょうだい犬とのかかわりを通して、社会性を育みます。
イラスト/五嶋直美
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【子犬期】やんちゃ盛りの半面、あらゆることをスポンジのように吸収
0才の子犬期は、あらゆることをスポンジのように吸収します。苦手となりやすい世話も、この時期に習慣にしておくのが理想です。
イラスト/五嶋直美
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【4~5才】脂の乗った元気な時期、経験を積むほど好きが増える
3才ころから落ち着き始めるコも増え、4~5才ともなると心身ともに成熟し、脂の乗った元気な時期。経験の幅を広げましょう。
イラスト/五嶋直美
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【7~9才】若そうでいて加齢現象が少しずつ見られるように
7~9才は「初老」の時期。生まれつきや生活環境によって差はあるものの、代謝が落ちて太りやすくなるなどの変化が現れ始めます。
イラスト/五嶋直美
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【シニア期・前半】行動、外見、心。老化現象がさまざまに現れるころ
個体差はありますが、睡眠時間が長くなる、腰が落ちる、耳が聞こえにくくなる、目が見えづらくなるなどの変化が現れます。
イラスト/五嶋直美
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【シニア期・後半】最晩年は寝たきりとなり介護が必要となることも
認知症や寝たきりになるなど、介護や看護が必要になります。終始つききりでのサポートを要することもある、最晩年となるころです。
イラスト/五嶋直美
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犬の寿命が延びたからこそ、備えたいのがやがてくるシニア期。愛犬はまだまだ若いからと思わずに、若いうちからちょっとした変化を意識して愛犬と接してみてくださいね。
お話を伺った先生/「キュティア老犬クリニック」獣医師 佐々木彩子先生
参考/「いぬのきもち」2022年5月号『さきどりシニア用語』
イラスト/五嶋直美
文/川本央子
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