イタズラをしたことがバレてしまった犬は『隠れる』『目をそらす』『知らない振りをする』などの行動をとることがあるそうです。こんなとき、犬はどのようなことを考えているのでしょうか。
「犬が悪いことをした後に、いつもと違う行動をとる心理」について、いぬのきもち獣医師相談室の白山さとこ先生に話を聞きました。
イタズラがバレたときに犬がいつもと違う行動をとる理由
犬は相手の気持ちなどを敏感に察することができる動物だといわれています。そのため『悪いこと』が見つかってしまったとき、たとえば「あれ? なんか怒ってる? 」というように、自分がしてしまったイタズラに対して飼い主さんがいつもと違う様子で自分を見ていることを察知しているのでしょう。
こういった理由で、犬は悪いことが見つかってしまったとき、いつもと違う行動をすることが考えられます。
イタズラがバレてしまったときの犬の気持ち
では、ここからは、イタズラがバレてしまったときによくみられる犬の行動とその気持ちについてみていきましょう。
①出てこない・反応しない
イタズラが見つかって『隠れて出てこない』『名前を呼んでも知らん振りをする』場合は、「今、出て行ったり飼い主さんの所へいくのはよくないな」「危険だな」と感じている可能性があります。
②目をそらす
いつもはアイコンタクトができる愛犬が『目線が合っても、目線や首をスーッとそらす』場合は、飼い主さんが怒っていることを察しつつ、「自分には敵意がないよ」「対峙したくないよ」という気持ちを表している可能性があります。
③テンションが高い
イタズラをした後に『お出迎えが激しい』『テンションが高い』場合は、「別のことで遊ぼうよ」「イタズラのことは気にしないでね」など、飼い主さんの注意をイタズラの現場ではなく自分に向けさせたい気持ちがあることが考えられます。
④お腹を出す
イタズラが見つかった後に『お腹を出して動かない』『お腹を出してスリスリしている』場合は、「許してください」「怒らないでね」という気持ちを表現している可能性があります。
⑤甘えてくる
イタズラが見つかった後に『甘えてくる』場合は、飼い主さんがいつも優しく反応してくれる態度をとることで、飼い主さんの怒りをおさめようとしている可能性があります。
飼い主さんが愛犬のイタズラを発見した瞬間から、愛犬も頭の中でいろいろなことを考えているのかもしれませんね。
(監修:いぬのきもち獣医師相談室獣医師・白山さとこ先生)
取材・文/maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください