犬は人同様、さまざまな感情をもっています。これは、行動学的にも生物学的にも証明されています。ただ、人の基本的な感情はよく「喜怒哀楽」と表現されますが、犬はどうなのでしょうか。
今回は、犬の基本的な感情である「喜び・安心・恐怖・怒り」について、獣医師の増田宏司先生に伺いました。
喜び
犬は群れで生活してきた動物なので、感情を表に出しながら仲間とのコミュニケーションを図ってきました。喜びの感情もそのひとつで、「嬉しい」と表現しながら友愛の気持ちを相手に伝えていたのでしょう。
喜びの気持ちは、顔をゆるめたりしっぽを振ったりなど、全身に感情が表れます。
安心
犬は、いつもと同じ日常を平和に過ごせているときに、「安心」の感情を抱きます。例えば、信頼している飼い主さんが近くにいるときや、自分の身の安全を脅かす存在(知らない人や苦手な犬など)が見当たらないときなど。そういう状況で、犬は安心してリラックスできるのです。
恐怖
何かを怖がったり、状況に不安を覚えたりすることは、動物として自己防衛のために必要な感情です。恐怖している対象が人や動物の場合は、無用な衝突を避けるためにわかりやすく表現し、相手に伝えます。
怒り
自分の望みが叶わなかったり、不快感を覚えることを相手にされたりすると、犬は「怒り」の感情を抱きます。怒りのボルテージが上がっているときは、相手に歯を見せるなどして「これ以上近づくと攻撃するぞ!」という意思表示をすることも。
愛犬の気持ちを知りたいときはこの4つの感情をベースに考えるとよいでしょう。愛犬をよく観察して、今何を考えているかを察してあげられるといいですね。
お話を伺った先生/増田宏司先生(獣医師 獣医学博士 東京農業大学農学部動物科学科(動物行動学研究室)教授)
参考/「いぬのきもち」2021年11月号『祝!いぬの日。 今月は、愛犬とキズナを深めるスペシャルエディション! もっとずっと仲よく暮らしたいから 愛犬と以心伝心』
文/東里奈
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。