年を重ねるごとに変化していく愛犬の歩き方。すでに足腰に衰えが見られるのなら、生活がしにくくならないように、飼い主さんがサポートしてあげましょう。今回は「食事」のサポートについて、老犬ホーム「オレンジライフ湘南」代表の堀内理恵さん、老犬介護士の堀内章さんに教えていただきました。
立ったまま食べやすいように、フードボウル台を使う
ボウルが床に直置きだと頭を下げなければならず、足腰に力を入れて立つ必要があるのでシニア犬は食べにくいです。自然に立てるよう、頭の高さに合わせたフードボウル台を使って。足腰に衰えが見え始めた犬、後ろ足の衰えが目立ってきた犬向けのサポート術です。
ヨガマットなどの滑り止めになるものを敷いても
腰のあたりを支える
食事中、後ろ足がおぼつかないようなら、驚かさないようひと声かけてから体を支えてあげても。おなかを押さえると苦しいので、腰のほうを支えて後ろ足を立たせて。足腰に衰えが見え始めた犬、後ろ足の衰えが目立ってきた犬向けのサポート術です。
おなかを押さえないように注意を
車イスに乗せて立ち姿勢で食べさせる
犬はできるだけ立った姿勢で食べたほうが消化吸収しやすくなります。そのため、車イスに乗せてゴハンを与えると◎。このときも、ボウルはフードボウル台などに置いて、頭を下げなくても食べられるようにして。後ろ足が機能しにくくなり、前足にも衰えが出てきた犬向けのサポート術です。
できるだけ立った姿勢で食べさせる
壁と飼い主さんの間にはさんで、オスワリさせて食べさせる
食事中、立った姿勢をキープするのが難しければ、オスワリさせて食べさせても。壁と飼い主さんの間に座らせれば、体がふらついたり、お尻が外に流れにくくなるので食べやすくなります。後ろ足が機能しにくくなり、前足にも衰えが出てきた犬向けのサポート術です。
壁と飼い主さんの間に座らせる
寝たきりの犬の食事のサポート術
寝たきりの犬の食事には以下のようなサポートをしてみてください。
上半身を飼い主さんのひざなどに乗せて食べさせる
愛犬の上体を飼い主さんのひざや太ももに乗せて、上半身を起こして食べさせます。ボウルを口元に近づけて自分で食べさせるか、スプーンなどで食べさせてあげても。
※愛犬のあごを上げて食べさせると誤嚥する危険があるので、あごは引いた状態で食べさせましょう。
頭を起こせるなら、フセの姿勢で食べさせる
自力で頭をまっすぐ起こせるのなら、フセの姿勢で食べさせても。顔の下にボウルを置いて自分で食べさせるか、スプーンなどで口元までゴハンを運んで食べさせます。
車イスなどに乗せて、立たせて食べさせる
車イスや姿勢保持クッションに乗った状態で食べさせれば、飲みこみやすく、消化もスムーズに。より自然な体勢で食事ができるので、食欲もわきやすいです。
足腰の衰えによって今までできていたことができにくくなると、犬も不安を感じたりとまどったりすることがあるそう。生活の質をキープし、愛犬が自信を取り戻せるよう、足腰の状態に応じてサポートしてあげましょう。
お話を伺った先生/老犬ホーム「オレンジライフ湘南」代表堀内理恵さん、チーフ堀内章さん
参考/「いぬのきもち」2022年2月号『愛犬がよろよろ歩きになったときのくらしサポート術』
写真/佐藤正之
イラスト/Akira Ayumi
文/いぬのきもち編集室