犬にとって、ハウスとトイレは生活するうえで大切なアイテムです。快適に過ごせるために、ちょうどいい置き場所の距離とサイズの目安を日本動物病院協会認定家庭犬しつけインストラクターの戸田美由紀先生に教えていただきました。
ハウスとトイレのジャストな距離
超小型犬は45cm以上、小型・中型犬は60cm以上、大型犬は90cm以上
トイレは寝床となるハウスまでニオイが届かい場所が◎。犬は嗅覚がすぐれているので、ハウスとの距離が近すぎると、ニオイが気になってリラックスできません。生活環境で異なりますが、ハウスからトイレまでの間隔は使っているトイレの短辺×1.5cmを目安にあけておきましょう。
ハウスのジャストサイズ
サークルは、寝床とトイレを離して置けるサイズ
犬は排泄したところから離れた場所を寝床にするため、サークルはトイレと寝床を離して置ける、大きめサイズが理想。たとえば小型犬だと90×180cmあると◎。高さは犬の頭より10cmほど高いと、頭が屋根にぶつからず、快適に過ごせます。
クレートは、中で一回転できて足や鼻先がはみ出さないサイズ
犬をクレートに入れたときに、中でスムーズに一回転でき、さらに犬がフセをしたときに、クレートからはみ出さないサイズがジャストです。子犬なら、成犬になったときのサイズを想定して買いましょう。
胴長犬の場合は、高さよりも“長さ”を合わせる
胴長犬は、体高が低く胴が長いため、ジャストサイズを選ぶときに迷うことも。その際は、犬がフセをしたときの鼻先~お尻までの長さと、クレートの奥行きを合わせると◎。
超小型犬の場合は、クレート内にタオルを入れてジャストサイズに
超小型犬は、いちばん小さなサイズのクレートでも大きいことが。クレートの奥にタオルなどを入れて空間を調節し、犬の体にサイズを合わせると犬にとって居心地のいい場所になります。ただし、タオルを誤飲・誤食するおそれのある犬なら入れないで。
トイレトレーのジャストサイズ
超小型犬はレギュラー、小型・中型犬はワイド、大型犬はラージ以上
犬が排泄しやいのは大きめのトイレ。超小型犬はレギュラー。小型犬と中型犬はワイド、大型犬はラージ以上がジャストサイズです。まだ子犬なら、成犬のときのサイズに合わせて選びましょう。トイレを失敗しやすいなら、大きめを使ってもOKです。
いかがでしたか? 愛犬のハウスとトイレのジャストな距離&サイズをチェックしてみてくださいね。
お話を伺った先生/日本動物病院協会認定家庭犬しつけインストラクター。DOG IN TOTAL主宰 戸田美由紀先生
参考/『いぬのきもち』2022年4月号「数字でわかる! 愛犬のお世話」特集、2022年8月号「愛犬にピッタリ♪なGOODS」特集
撮影/尾﨑たまき
文/いぬのきもち編集室