犬はストレートに自分の気持ちを表現する生き物です。そのため、しぐさを読み解くコツを覚えれば、愛犬の基本的な気持ちを知ることが可能。今回は獣医師の増田宏司先生に、犬が飼い主さんの後をついてまわるときの気持ちについて、お話を伺いました。
犬が飼い主さんについてまわるときの気持ちは?
飼い主さんがどこかへ移動しようとすると、愛犬がピタッと後ろをついてくることがあります。この行動は、見るポイントによって「喜んでついてきている」のか「不安でついてきている」のか、意味が違うようです。
ポイント1.足取りが軽いかどうか
喜びの気持ちが強く、積極的についてきているときは、口元がゆるみ足取りも自然と軽やかに。そのため、足取りが軽いようなら、楽しんでついてきていると考えられるでしょう。
ポイント2.しっぽを大きく振っているか
しっぽを大きく上げて振るしぐさは、相手への好意や喜びのサインです。さらに、右寄りに大きく振っている場合は、喜びの感情がより強いと考えられるでしょう。
頭を下げながら近づく場合は犬なりのあいさつ
頭を下げて歩くのは、犬なりのあいさつの方法のひとつ。誰かに近づくときにこのしぐさが見られた場合、敵意がないことを相手にアピールしています。
後ろをついてくる犬たち♡
ここからは、いぬのきもちアプリにご投稿いただいた犬たちの画像をご紹介します。
初めは、お母さんの後をついてきたという柴犬のぽんたちゃん。扉から顔をのぞかせている姿がとってもキュート♡
どこまでだってついていっちゃう♡
かわいらしい表情を見せるウニちゃんがついてきたのは、なんとトイレ。甘えん坊さんなので、ひとときも離れたくないようです♡
ついてきて顔をチラリ♡
最後にご紹介するのは、ヨークシャー・テリアのベルちゃん。お母さんの後をどこでもついていくのだそうです。お散歩中は顔をチラチラ見てくるのだとか♡
犬が飼い主さんの後をついてまわっている場合、どのような気持ちなのか理解して対応していきたいですね。
お話を伺った先生/増田宏司先生(獣医師 獣医学博士 東京農業大学農学部動物科学科(動物行動学研究室)教授)
参考/「いぬのきもち」2021年11月号『もっとずっと仲よく暮らしたいから 愛犬と以心伝心』
文/田山郁
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と一部写真に関連性はありませんので予めご了承ください。