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「犬にしっぽがある理由」 知らなかった!”犬の体のフシギ”

犬にしっぽがある理由や、茶色の犬種が多い理由など、当たり前のようにみている犬の体のデザインについて考えてみませんか? 今回は、哺乳動物学者の今泉忠明先生に犬の体のデザインの理由について詳しく教えていただきました。

犬にしっぽがある理由は?

柴のすばるくん
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
哺乳類のしっぽは、魚の尾びれが進化したものといわれています。泳ぐために発達した魚の尾びれが、犬は走るときに体のバランスととるために欠かせないものとなっています。走行中にカーブするときは、方向転換に合わせてしっぽで舵をとるようにバランスをとっています。

また柴などのしっぽは、縄文時代あたりまでオオカミのような「太刀尾(たちお)」だったそうです。それが、人と暮らすようになったことで「巻き尾」が出現。これは、筋肉の低下によるものです。

長い鼻面をもつ犬がいるのはなぜ?鼻の不思議

ジャーマン・シェパード・ドッグのManaちゃん
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
ニオイを感じる「嗅細胞」は、鼻の内部「鼻腔」の上部にある「嗅上皮」にあり、嗅細胞は嗅上皮の面積に比例して増量するといわれています。鼻面が長ければ長いほど嗅上皮の面性も大きくなるため、嗅細胞がぎっしり。そのため、長い鼻面をもつジャーマン・シェパード・ドッグやビーグルはとくに鼻がきくのです。

また、犬の鼻の穴には横に切れ目がありますが、これはニオイのする方向をキャッチするためのもの。さらに、鼻の中央には溝があり、これは水分を運び鼻を湿らせることでニオイの分子を吸着する役目をもっています。

毛の色が茶色や白色の謎

トイ・プードルのはる(春)ちゃん
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
さまざまな毛の色をもつ犬ですが、なかでも多いのが茶色です。なぜ茶色が多いのでしょうか。
それは、野生時代に木や草、土など周囲の色になるべく溶けこみ、獲物や敵に気づかれにくくするためだったようです。茶色以外の毛色は、人と暮らすようになってから増えていきました。

また、猟犬として誕生したウエスト・ハイランド・ホワイト・テリアが白色の毛をもつのは、キツネと間違えて撃たれないように白色が定着したという説があります。
犬の体のデザインには、それぞれの役割があるということがわかりました。愛犬の体のデザインについて、「なぜ?」と考えながら観察してみてくださいね。
お話を伺った先生/今泉忠明先生(哺乳動物学者 日本動物科学研究所所長)
参考/「いぬのきもち」2022年8月号『色 形 すべてに理由があった! 犬のカラダなるほどデザイン』
文/山村晴美
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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