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憧れるけど実際どう? “きょうだい犬”の多頭飼いライフをのぞき見!

『いぬのきもち』読者モニターアンケートの結果(2022年7月実施)によると、多頭飼いをしていない人のうち、半数が「今後、多頭飼いをしてみたい!」と思っていることがわかりました。そこで今回は、先輩多頭飼いさんに幸せを感じることや大変なことを教えていただきました。

“兄弟”で支え合いながらの多頭飼い

左からまるくん、てつくん(ともにオス・5才/ミックス/20.0kg)
左からまるくん、てつくん(ともにオス・5才/ミックス/20.0kg)

怖がりな2頭なので苦労は2倍。でも仲のよさに救われます!

Fさん宅の2頭は、兄弟で保護された元野犬です。
「1頭だけ迎えるつもりで保護団体の方のお宅へ見に行ったのですが、寄り添っている2頭を見たら、2頭とも迎えたい!と。家族全員同じ思いでした」
 
こうして2頭を迎えたF家では、試行錯誤の毎日が始まります。元野犬ということもあり、2頭ともとにかくビビリ。ケージから出るのも、家の外に出るのも、怖くてしかたない状況だったといいます。

「散歩に出て、自分たちの足で近所の公園まで歩いていけるようになるまで3年かかりました。今でも物音やほかの人にビクビクしてしまうのですが、それでもだいぶ成長しました」

超がつくほど怖がりな中型犬を2頭もお世話するなど、想像しただけで大変ですが、それでも「1頭ではなく多頭飼いでよかった」とFさんは言います。
「2頭でいるからこそ、乗り越えられた局面が多かったと思うんです。1頭ではもっとビビリになっていたかもしれません。2頭でじゃれあったり、寄り添っていたりする姿を見ると、2頭同時にうちのコになってくれて本当にありがとうと感じます」

2頭でいると怖さが半減、勇気が2倍に!

撮影/尾﨑たまき
撮影/尾﨑たまき
散歩中に出会ったほかの犬に、てつくんがゆっくり近づくと、それにつられてまるくんもごあいさつ。「2頭いたからこそ、できるようになったことも多いです」とFさん。

私たちの近くに2頭でやってきてくつろぐ姿に癒されます

「家族団らんをしているときに2頭そろって寄り添ってくれると、2頭とも私たちを信頼してくれているんだと感じるとともに、あのとき1つではなく2つの命を守れて本当によかった!と思います」

シンクロする姿が多頭飼いならでは!

写真提供/Fさん
写真提供/Fさん
同じ姿勢で寝ていたり、くつろいでいたりする姿は、多頭飼いだからこそ見られる光景。「あまりにかわいいので、こんなシーンに出くわすとつい撮影してしまいますね」

それぞれのパーソナルスペースは、離れた場所に設置

写真提供/Fさん
写真提供/Fさん
ゆっくり休みたいとき相手に邪魔されないよう、2頭のベッドはあえて離れた場所に設置。とくに怖がりなまるくんのベッドは、吊り押し入れの下の空間に。周囲を囲まれている空間なので落ち着きやすいのだとか。

多頭飼いはココが大変

撮影/尾﨑たまき
撮影/尾﨑たまき
●散歩は常に2人体制

1頭ずつの散歩は、留守番するほうの犬が吠え続けたり、外にいるほうが歩かなかったりするため、F家では2頭いっしょの散歩が絶対条件。1人で2頭を連れるのは危険なため、常に2人体制で出かけます。

●イタズラの破壊力と片づけの大変さは2倍以上……

1頭でもイタズラはしますが、2頭そろうと破壊力がすさまじく、片づけにかかる労力も倍に。「飼い始めて1年くらいはリフォームなどもしていましたが、今は完全にあきらめました」
撮影/尾﨑たまき
撮影/尾﨑たまき
力の強い2頭の中型犬との暮らしは大変なことも多いようですが、それでも、Fさんご一家のおかげで、引き離されずにいっしょに暮らせる2頭は、きっと幸せなのではないでしょうか。
お話を伺った先生/スタディ・ドッグ・スクール代表 鹿野正顕先生
参考/「いぬのきもち」2022年12月号『多頭飼いLIFE お見せします』
写真/尾﨑たまき
写真提供/Fさん
文/いぬのきもち編集室
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