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犬も空気を読む?ヤキモチをやく?複雑な犬の感情について解説

犬は感情表現が豊かな動物ですよね。「喜び」「やさしさ」「怒り」「寂しさ」など人と同じように複雑な感情をもっている一方、人とは感じ方が異なる面もあります。今回は犬がもつ感情について、獣医師の増田宏司先生に解説していただきました。

犬は飼い主さんの態度を見て自分の態度を決めるって本当?

こちらを見つめるMIXのうるくん
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
犬にも、その場の空気を読むという感情があるようです。
「海外の研究では、飼い主さんの見知らぬ人への接触の仕方によって、犬もその人への態度を変えるということがわかっています。飼い主さんが見知らぬ人から遠ざかったときは、犬もその人と接触するまでに時間がかかったそう。飼い主さんの態度を見て自分自身の態度を決めるのは、「社会的参照」という能力が備わっているのでしょう」(増田先生)

犬もヤキモチをやくって本当?

甘えモードのペキニーズのペー子ちゃん
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
「嫉妬心」は人特有の感情と思われがちですが、犬も嫉妬心を抱くということが海外の研究で明らかになっています。飼い主さんが愛犬の目の前でリアルな犬のぬいぐるみと遊ぶという実験では、多くの犬が自分に構ってもらおうとするなど、嫉妬と思われるような行動をとったのです。
見知らぬ侵入者から大切な飼い主さんを守ろうとしているのか、どういった理由で嫉妬心を抱くのかは解明されていませんが、犬も社会的な感情をもっているということは間違いないでしょう。

犬は過去を引きずらないって本当?

お散歩をするパグのトトくん
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
「ストーリー(線)で物事を考える人に対して、犬はそのときそのとき(点)で物事を考えるといわれています」(増田先生)。
“今この瞬間”を生きているということもあり、人のように過去の経験をつなげて未来を予想するのは苦手です。ポジティブな見方をすれば、過去を引きずって憂鬱になったり、先のことを考えて不安になったりすることはほとんどないでしょう。
場の空気を読んだり、ヤキモチをやいたり……犬も複雑な感情をもっています。
愛犬とよりよい関係を築くためにも、飼い主さんに向けられるまっすぐな気持ちを受け止めてあげてくださいね。
お話を伺った先生/増田宏司先生(獣医師 獣医学博士 東京農業大学農学部動物科学科(動物行動学研究室)教授)
参考/「いぬのきもち」2020年6月号『360度いぬのこと大調査!第2章 こんなに違うからこんなにカワイイ♡ 犬と人とことん比べてみました!』
文/柏田ゆき
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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