「かわいいから」、「欲しがっているのに応えないのは、なんだかかわいそう」。そんな思いから、つい愛犬のおねだりに無条件に応えていませんか? このままだと、要求がエスカレートしておねだり吠えが一生続くかもしれません! 子犬のころから実践したいおねだり吠え対策を、ドッグトレーナーの戸田美由紀先生に教えていただきました。
「かわいいから」と甘やかしやすい時期。そのまま応えていると一生ねだられ続けることに
キュンキュン鳴いておやつなどをねだられると、かわいさから飼い主さんが応えてしまいがちなのがパピー期。しかしここで応えてしまうと、犬が「人が食べているときに吠えれば、おすそわけしてもらえるんだ」と覚えて、一生おねだり吠えをしつづけることも。
対策1 吠えている間は目も合わせず完全に無視する
おねだり吠えの対策には徹底した無視が効果的です。無視するのは心苦しいかもしれませんが、ここで応えると、愛犬も一生吠え続けなければいけないことに。
愛犬のためにも心を鬼にして、目も合わせず完全な無視を貫き、吠えなくなったら落ち着いた声でクールにほめて。そうすれば「吠えても応えてもらえないから無駄なんだな」と伝わります。また、人の食事中は愛犬をクレートに入れておいたほうが犬もあきらめやすくなります。
対策2 お世話する時間帯をランダムにして先読みをさせない
たとえばゴハンや散歩など、毎日のお世話の時間が決まっていると、愛犬も覚えてしまい、その時間が近づくと先読みされておねだり吠えされやすくなります。
たとえばゴハンを朝の7時、翌日は8時に与えるなど、毎日のお世話の時間はある程度ずらしてランダムにし、なおかつゴハンは犬が落ち着いているときに与えて。愛犬もタイミングをあらかじめ予想できず、おねだり吠えにつながりにくくなります。
いかがでしたか? 愛犬を無視するのは心苦しいけれど、その先の暮らしがより楽で幸せになるために必要なことと割り切って、取り組んでみてくださいね。
お話を伺った先生/日本動物病院協会認定家庭犬しつけインストラクター、DOG IN TOTAL主宰 戸田美由紀先生
参考/「いぬのきもち」2018年4月号『年代別 吠え攻略ガイド』
写真/佐藤正之、尾﨑たまき
文/いぬのきもち編集室