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犬の緊張が高まる? 知らない犬の目をじーっと見つめてはいけないワケ

しつけの本などでは「愛犬の目を見てアイコンタクトができるようになりましょう」といわれていて、多くの飼い主さんが愛犬と見つめ合い、コミュニケーションをとりながら生活をされているかと思います。

しかし、一方で「知らない犬の目を真正面からじーっと見つめてはいけない」ともいわれることがありますが、これはなぜでしょうか?

「知らない犬の目をじっと見つめてはいけない理由」について、いぬのきもち獣医師相談室の原駿太朗先生が解説します。

愛犬とのアイコンタクトでは犬の気持ちを察することができる

犬の緊張が高まる? 知らない犬の目をじーっと見つめてはいけないワケ いぬのきもち
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
まず最初に、愛犬とのアイコンタクトについてみていきましょう。

人と人の関係でも同じことがいえますが「犬の目」はその犬の感じている気持ちなどが本当によく現れます。

ともに暮らしている愛犬の目をまっすぐに見ることができること、アイコンタクトができることは、愛犬の細かい感情の微妙な変化まで気がつくことができるようになるというメリットがあるといえるでしょう。

「知らない犬を真正面からじっと見つめてはいけない」理由

犬の緊張が高まる? 知らない犬の目をじーっと見つめてはいけないワケ いぬのきもち
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では次に、愛犬とのアイコンタクトはOKなのに「知らない犬を真正面からじーっと見つめてはいけない」といわれるのはなぜでしょうか?

これは、格闘技などを想像して置き換えてみると少しイメージしやすいかもしれませんね。

たとえば、選手は試合中に戦っている相手から決して目を離さずに、常に視界の真ん中に相手を捉えるようにすることでしょう。

このことは動物の世界でも同じで、初対面で警戒している相手から自分のことを視界の真正面に捉えられることで、「もしかして攻撃の態勢をとっているのでは? 」「こっちに危害を加えてこようとしているのでは? 」と考えるからです。

今回はあくまで格闘技のイメージでお話ししましたが、面識のない犬への配慮として、真正面からじっと見つめる行動は、そのコを緊張させてしまうことを理解しておきましょう。

初めて会った犬を緊張させない接し方を知っておこう

ペキニーズ
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初めて会った犬を緊張させない接し方としては、「自分は危害を加える相手ではないよ」ということを表現するべきです。

怖がっている犬が一番嫌なことは「逃げ道がなくなる」ことなので、体は真正面ではなくやや半身で向き合い、スペースを空けておき、いつでも逃げることができるという選択肢を与えてあげるようにしましょう。

また、その上で相手の目ではなく鼻先あたりを見ながら、犬がこちらのニオイをじっくりと嗅ぎ切るまで待ってあげると初対面でも比較的緊張をほぐしてあげやすいのではないでしょうか。

犬が緊張している状況では、無理に真正面から目を合わせたり、じーっと見つめたりしないようにしましょうね。
(監修:いぬのきもち獣医師相談室獣医師・原駿太朗先生)
取材・文/maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
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