犬にとって散歩は、運動をしながら外の刺激に触れる大切な機会。しかし、なかには散歩を嫌がる犬もいるようです。そこで今回は、散歩嫌いな犬に散歩を楽しんでもらうためのポイントを、家庭犬しつけインストラクターの井原亮先生に教えていただきました。
お悩み1:なかなかリードをつけさせてくれないとき
Q. 散歩が嫌いでリードをつけるのが大変。追いかけっこのようになってしまい、椅子の下に隠れたりします。どうすればいいでしょうか?
A. 散歩以外のときもリードをつけてごほうびを
愛犬が嫌がらないよう、おやつに注目させている隙にリードをつけるのがポイントです。また、散歩以外のときにもリードをつけてごほうびのおやつやゴハンを与えて、「リードをつけるといいことが起こる」と覚えさせましょう。
お悩み2:散歩中に進まなくなるとき
Q. 散歩を嫌がって立ち止まることはよくありますが、本当に嫌なときは道路にあおむけで寝転がってしまいます。どうすれば前に進むようになりますか?
A. 歩きながら、ごほうびにおやつを与えて
愛犬に「散歩が楽しい!」と思わせるコツは、“歩き食べ”です。愛犬が飼い主さんの横について歩いたら、目を合わせると同時に「イイコ」と褒めておやつを与えます。そうすると愛犬は「一緒に歩くといいことがある」と思い、散歩することが楽しくなるでしょう。
お悩み3:散歩中にごほうびをあげても食べないとき
Q. 散歩中にごほうびをあげたいのですが、外ではいっさい食べません。どうすれば外でも食べられるようになるでしょうか?
A. 外に近い環境で食べる練習を
ゴハンのとき、なるべく外に近い環境で食べさせてみましょう。玄関で食べられたら次は玄関ドアを開けて食べさせる、それができたらドアの外で食べさせる、といったように、少しずつ外でも食べられるように慣れさせるのがポイントです。
散歩を嫌がる場合でも、飼い主さんの工夫や努力次第で改善できることもあります。散歩好きになるまで時間がかかるかもしれませんが、愛犬と一緒に一歩ずつ進めていってくださいね。
お話を伺った先生/井原亮先生(家庭犬しつけインストラクター 「SKYWAN!DOG SCHOOL」代表)
参考/「いぬのきもち」2018年6月号『散歩のお悩み、なんでも答えます♪』
文/柏田ゆき
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。