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「病気の早期発見につながるしつけ」とは?教えておきたい犬のしつけ

「しつけ」は愛犬をさまざまな危険やトラブルから遠ざけ、命を守るために絶対に必要なものであり、そのことを知っていれば「面倒」「かわいそう」とは思わないはず。今回は、病気の早期発見につながるしつけを、獣医師でペットドッグトレーナーの藤本聖香先生に教えていただきました。

【体にタッチしつけ】健康チェックで病気から守る!

イラスト/SORRY.
イラスト/SORRY.
体にタッチしつけは、体に触れられるのを平気にするしつけ。動物病院での健康診断や自宅での健康チェックがしやすくなり、病気の早期発見につながります。

おやつを与えながらタッチできる範囲を増やしていく

愛犬におやつを与えながら体に触れることを繰り返し、毎日少しずつその範囲を増やしましょう。耳やしっぽ、足先など嫌がりやすいところも触れられるようにすると、隅々まで健康チェックがしやすくなります。
嫌がりやすいところも触れるのが理想
嫌がりやすいところも触れるのが理想

【お手入れへっちゃらしつけ】かかりやすい病気から守る!

イラスト/SORRY.
イラスト/SORRY.
歯みがきは歯周病、ブラッシングは皮膚炎など、お手入れは犬がかかりやすい病気にならないために大切なケア。病気予防のためにそれらのケアを嫌がらずにできるようしつけをしておきましょう。

“低刺激”から 少しず~つ慣れさせる

ブラシや歯ブラシなどをいきなり愛犬に当てると、肌や口への違和感が強すぎて嫌がりやすいです。まずは手を道具に見立ててやさしく触れるところから始めましょう。それが平気になったら刺激が少ない道具や方法で徐々に慣れさせます。
●歯みがき

まずは口まわりを触る練習を。愛犬が触れられるのが平気になったら、指で歯肉を触る練習→歯ブラシを歯に当てる練習→歯ブラシを動かす練習と段階を踏んで慣れさせましょう。
口まわりを触る練習から
口まわりを触る練習から
●ブラッシング

愛犬におやつを与えながら指をブラシのように立ててなでるように動かして。嫌がらなくなればラバーブラシ→ピンブラシ→スリッカーと、刺激の少ない順で道具に慣らしましょう。
指をブラシに見立てて、おやつを与えながら
指をブラシに見立てて、おやつを与えながら
いかがでしたか? 本来“慣らしておく必要がある苦手”から目をそらして、愛犬の病気の発見が遅れたら、飼い主さんも後悔してしまうはず。少しずつ、根気よく、取り組んでみてくださいね。
お話を伺った先生/英国APDT認定ペットドッグトレーナー・獣医師 藤本聖香先生
参考/「いぬのきもち」2023年2月号『守るしつけ』
写真/中川文作
イラスト/SORRY.
文/いぬのきもち編集室
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