散歩は犬にとって、体力の発散だけではなく、脳を活性化することによるストレスの解消にもつながります。しかし、間違った散歩の仕方では愛犬のストレスが蓄積されてしまうことも。今回は、散歩に関する飼い主さんのNG行動について獣医師の藤本聖香先生に伺いました。
ニオイかぎができないストレス
犬にとってニオイかぎは、情報収集の大切な時間です。散歩でニオイかぎができないのは、人でいえばスマホが取り上げられたような状態でしょう。ニオイによる情報集めができずストレスにつながりやすいです。ニオイかぎの際の誤食が心配なら、安全な場所に限ってでもニオイかぎをさせてあげましょう。
また、散歩中にずっと走っている状態ではニオイかぎができません。運動量アップのためだとしても、散歩はニオイをかいだりリフレッシュしたりできる時間でもあるため、走るのは散歩の途中に少し程度にしましょう。
犬の散歩は週に1回お休みしたほうがいい?
犬は普通の散歩でぐったりと疲れることはほぼありません。そのため、散歩を休む日は必要ないでしょう。散歩は犬にとってとても楽しく、リフレッシュできる時間。できるだけ毎日行くようにしてください。
ほかの犬に積極的にあいさつさせる
どんな犬にも相性がよくない犬はいます。犬にも苦手な犬はいるので、飼い主さんが無理にあいさつさせようとすると、愛犬にはストレスになります。ほかの犬に近づけるときは、愛犬に嫌がる様子がないか確認しましょう。
愛犬主導で散歩をする
愛犬主導の散歩だと、安全確認など、愛犬自身で判断しないといけないことがあるので、リラックスして歩けません。散歩は飼い主さん主導にして、愛犬と目を合わせるなど気にかけていることを伝えてあげながら歩きましょう。
よかれと思ってしていることでも、愛犬にとってはストレスとなっていることがあるかもしれません。NG行動は避けて、愛犬との散歩をよりよい時間にしたいですね。
お話を伺った先生/藤本聖香先生(英国APDT認定ペットドッグトレーナー 獣医師)
参考/「いぬのきもち」2022年5月号『もしかして、私のせい!? 愛犬にストレスを与える飼い主さんのNG行動』
文/小林けい
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。