犬と暮らす
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腐ったニオイ、汗臭い、生臭い……病気がひそむ犬の耳のニオイとは
菌の種類によってニオイが変わることがある
生ゴミのような腐敗臭
マラセチアはカビの一種(酵母菌)で、犬の皮膚にもともと存在する常在菌です。この菌が耳の中の脂をエサに繁殖すると、耳から嫌なニオイがします。「生ゴミのような腐敗したニオイ」と表現されることが多いです。
ツンとして生臭いニオイ
細菌感染が原因の外耳炎では、ドロッとした膿の耳アカで、ひどくなると血膿が出たりします。この血や膿が酸臭の鼻を突くような生臭さのもと。繰り返しやすいですが、症状が長引いているときは中耳炎や耳垢腺腫が原因になっている場合があります。
汗臭いニオイ
耳道内にある耳垢腺という分泌腺にできる腫瘍で、悪性の場合には耳垢腺から染み出してくる分泌液の量も多くなるので汗臭いような、生臭いような悪臭を放ちます。耳道内の腫瘍は発見しづらいため、長引く外耳炎や汗臭いようなニオイが気になるときは早めに受診を。
参考/「いぬのきもち」2021年5月号『「あれ? このニオイ何?」で気づく病気』
文/佐藤英美
※ニオイは人により感じ方が違うため、飼い主さんによっては紹介したニオイの表現と異なる感じ方をする場合があります。
※犬には個体差があり、紹介したニオイの表現と異なるニオイがする場合があります。
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