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力を入れたり抜いたり…犬は耳でも気持ちを表現していた!

犬は吠えたり動いたりするだけでなく、耳でも相手に気持ちを伝えています。耳の筋肉に力を込めたり、力を抜いたりと耳の動きは犬にとって大切なボディランゲージのひとつです。今回は犬の耳の特徴と、リラックスしているときと緊張しているときの耳の動きについて、ヤマザキ動物看護大学准教授 博士の福山貴昭先生に教えていただきました。

ここがすごい! 犬の耳!

柴のまめくん
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
超音波も聞こえる!
犬は野生の小動物が発する超音波も聞き取っています。「掃除機やドライヤーなどの音を嫌がっている場合、もしかしたら機械から発する超音波を嫌がっている可能性も」(福山先生)。

音源をキャッチ!
犬の耳は集音器のような働きをするので、音源を突き止める能力はハイレベル! 耳にはいくつもの筋肉がついているため、大きく動かしたり左右別の方向に動かしたりすることができます。

小さな音も聞き逃さない!
人の4倍音が大きく聞こえているといわれているため、人よりも4倍離れた距離の音も聞き取れると考えられています。

集中力が高いときの耳の形

集中しているときの耳の形
「いぬのきもち」2023年4月号『形は11種類!よく聞こえてよく動く! すごいぞ!犬の耳』
垂れ耳の場合は、耳の根元が持ち上がり、頭頂部の距離が狭くなっています。立ち耳の場合は、ピンと耳を立て、力が入っているように見えるでしょう。動物にとっては、ある程度の緊張感を持っている状態がノーマルとなるため、犬にとってはこれが「普通」の状態となります。
この状態に似ていますが、耳を思いきり後ろに倒しているのは、恐怖心や相手の犬への服従心を表している状態です。

リラックスしているときの耳の形

リラックスしているときの耳の形
「いぬのきもち」2023年4月号『形は11種類!よく聞こえてよく動く! すごいぞ!犬の耳』
垂れ耳の場合は、耳と耳の間(頭頂部)距離が広がっているのが脱力した状態です。立ち耳の場合は少しわかりにくいかもしれませんが、耳に緊張感が感じられない状態がリラックスしている状態。どちらも安心しているときにみせてくれる耳の動きです。

また、力が抜けている状態に近いですが、耳を後ろに引くように倒している場合は、不安な気持ちが表れているので、耳の動きに注意してみてみましょう。
犬のボディーランゲージを読み解くには体全体の様子を見ることが基本ですが、愛犬の耳の動きにも注目してくださいね。
お話を伺った先生/福山貴昭先生(ヤマザキ動物看護大学准教授 博士(学術) 動物看護師)
参考/「いぬのきもち」2023年4月号『形は11種類!よく聞こえてよく動く! すごいぞ!犬の耳』
写真/VYCHEGZHANINA、Alina Kozub、saasemen(iStock/Getty Images Plus・Getty Images)
文/山村晴美
※一部写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と一部写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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