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犬のしつけ教室って何を教えてくれるの?”犬のしつけ”のギモンにしつけトレーナーがズバッと回答!

犬のしつけについて『いぬのきもち』読者が前から疑問に思っていたことや、この機会だから聞いてみたいことを、しつけインストラクターの戸田美由紀先生に伺ってみました。意外な発見があるかも!?

Q.しつけ方が今と昔で変わってきているのはどうして?

イラスト/泰間敬視
イラスト/泰間敬視
A.いろんな人が試行錯誤した結果です。

「犬と人ははるか昔からパートナーとして歩んできました。人の暮らし方が変わるに伴い、犬とのかかわり方も変化しています。今は動物行動学の研究も進んで、犬のことがたくさんわかるようになってきましたが、これは多くの人々による『どうしたら愛犬とよりよく暮らせるようになるか』という試行錯誤の賜物だと言えるでしょう」

Q.しつけ教室ではどんなことを教えているの?

A.リードの持ち方から生活での困りごと対応など、マルチに教えています。

「グループレッスンは、全員で同じ練習をしてみんなでステップアップしていくことを目指し、リードの持ち方をはじめ、そのほかの指示しつけの教え方や、人や犬に慣れさせるなどの社会化のしつけを行います。個人レッスンではこれに加えて、生徒さんのお宅に伺い、環境設定や細かな困りごと対応などに問題がないかを細かく見ていきます」

Q.プロでもしつけが難しい犬はいますか?

イラスト/泰間敬視
イラスト/泰間敬視
A.残念ながらお断りした犬はいます。

「人間不信になったあまり、手がつけられないほど暴れる犬もいます。仕事でそういった犬に対応することもありますが、私よりも体格が大きく、本気噛みをする犬を相手にしたときは重大な事故につながる危険性が高いと判断し、『体格が大きめで力の強い男性トレーナーを呼んだほうがいいです』と提案しました」

Q.最新のしつけやはやりのしつけはありますか?

A.基本的には変わっていません。

「私がドッグトレーナーとして活動を始めた30年前ぐらいに『犬をほめてしつける』という考えが日本にも入ってきたように思います。『いぬのきもち』で紹介しているしつけ方法もこれに則ったものですが、基本的にはやはりこの方法が今でもスタンダードであり、最新のしつけ法だと自信をもって言えますので、安心してくださいね」

Q.日本のしつけは海外のしつけに比べて遅れているってホント?

イラスト/泰間敬視
イラスト/泰間敬視
A.犬に対する理解や、社会の受け入れ態勢が異なっているように思います。

「海外では犬のしつけをすることは飼い主の義務であり、当たり前のことという共通認識があるぶん、犬に対する理解度や自由度も高いように思います。日本は社会全体の問題として、犬に対する理解度も低く、犬を受け入れる態勢も試行錯誤の段階にあると思います。ぜひ読者の皆さんがお手本となって、未来を切り開いていってください」
笑顔のコーギー
Tatomm/gettyimages
いかがでしたか? 愛犬とのよりよい暮らしのために、しつけの方法も試行錯誤されてきたんですね。
お話を伺った先生/日本動物病院協会認定家庭犬しつけインストラクター、DOG IN TOTAL主宰 戸田美由紀先生
参考/「いぬのきもち」2022年2月号『しつけのギモン一問一答36』
イラスト/泰間敬視
文/いぬのきもち編集室
※この記事では監修の先生のご経験をもとに、あくまでもご見解のひとつとしてご回答いただいています。
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