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季節や年齢に合わせて見直しを!「犬のハウスの見直し方」読者実例

ケージやサークル、クレート、ベッドなどのハウス。ずっと同じものを使っていませんか? じつは、愛犬や環境に合わせて見直しが必要なんです。今回はペットドッグトレーナーで獣医師の藤本聖香先生も太鼓判の、『いぬのきもち』読者の“見直しハウス”の工夫をご紹介します。

【年齢】に合わせて見直す

子犬期
子犬期

サークルの中に置いているクレートを成犬の体格に合わせてサイズ変更

「サークルは、成犬になったときの大きさを想定して広めを購入していましたが、中に設置した寝床のクレートは、体が成犬の大きさになった際に体格に合わせてサイズアップしました。ゆったり落ち着けるようで中でよく寝ています」(大阪府/M.I.さん)
現在
現在
【先生から】クレートは中で一回転できる大きさが目安
クレートは、初めから成犬になったときの大きさを想定して購入してもいいですが、ジャストサイズを購入した場合はサイズアップを。中で一回転できて足や鼻先がはみ出さないサイズが安心しやすいです。

子犬期から使っているケージの扉はほぼ開けっ放しにして利用。ほかにもハウスを追加

ケージの中のドーム型ベッドを使ったり、フラット型のベッドにいたり
ケージの中のドーム型ベッドを使ったり、フラット型のベッドにいたり
「成長して部屋をフリーにさせても心配がなくなったので、子犬期のころから使用しているケージは1才くらいからほぼ扉を開けっ放しに。それを境に、キャリーケースやフラット型ベッドなどハウスを増やしました」(埼玉県/Y.T.さん)
キャリーケースの中にいることも
キャリーケースの中にいることも
【先生から】ケージは、犬の成長後も扉を開けてハウス使用にして
成長に伴って、ケージやサークルは犬を入れておく必要がなくなるので処分しがちですが、それは犬にとっての「安全地帯を奪うこと」に。扉を開けっ放しにして、ひとつのハウスとして活用するといいでしょう。

ひざの手術をきっかけに、シニア犬の足腰に負担が少ない高反発ベッドにチェンジ

大きさも広々したものに
大きさも広々したものに
「4年前に前十字靭帯損傷の手術を行った際に、ハイシニアの生活に向けて、ふわふわのベッドから高反発ベッドに交換。自分たちが使用して足腰に負担が少ないと実感したベッドメーカーの犬用のものにしました」(神奈川県/Y.N.さん)
【先生から】ハイシニア犬には、体の負担を軽減する高反発が◎
ハイシニアは寝ている時間が長くなるのでベッドやマットは体に負担がかかりにくいものを選ぶといいでしょう。わが家も使用していますが、高反発だと体圧分散性が高く体が楽に。汚れてしまったときにカバーを交換、洗濯できるものがおすすめです。

【季節】に合わせて見直し

夏は手作りのカバーを
夏は手作りのカバーを

ケージに夏と冬で仕様の異なるカバーをかけて犬の体温調節の場所に

「夏はエアコンからの冷気を、冬は窓からの冷気を遮断できるようにケージにカバーをかけています。夏は薄手の手作りカバーのみを、冬はその上に毛布をプラス。夏も冬も体温調節の場所として大活躍しています」(東京都/M.N.さん)
冬は毛布をさらにオン
冬は毛布をさらにオン
【先生から】夏でも冷やしすぎない対策を
夏は熱中症対策でエアコンをかけることがマストですが、冷えすぎることが。夏にケージにカバーをかけるのは、冷えから逃げられるのでとてもいいこと。ただし、蒸れないようにフルカバーは避けて。

【ライフスタイル】に合わせて見直し編

広々としたサークルで遊んだりも
広々としたサークルで遊んだりも

留守番が長くなったのでケージのまわりにサークルを設置してスペースを広く

「留守番のトレーニング中で、飼い主がいないときはまだフリーにはしていません。仕事の都合で留守番が長くなったのでケージのまわりに大きなサークルを設置しました。縦154×横154㎝もあり、留守番中の行動範囲が広がって快適そうです」(神奈川県/Y.K.さん)
【先生から】活動範囲が制限される時間が長い場合は、ケージやサークルの広さがカギに
ケージをサークルで囲み、スペースを広げているのは大正解。頑丈で高さもあり、簡単には動かない重さのものを選んでいる点もいいでしょう。

子どもたちと距離をとれるようにサークルで境界線を作る

子どもはここまで!
子どもはここまで!
「犬だけで過ごしたいときのためにサークルで境界線を作りました。犬が自由に出入りできるように隙間をあけていますが、子どもたちには入らないように言い聞かせています」(青森県/K.H.さん)
【先生から】子どもと仲がよくても犬の“避難所”をつくって
子どもが苦手な犬だけでなく、子どもと仲がいい犬でも、子どもから離れたいときに、〝避難〞できる場所を用意できるとベター。犬がそこにいるときはそっとしておいて。

新しく犬を迎えた際に先住犬と同じケージを購入

犬たちのプライベート空間に
犬たちのプライベート空間に
「もう1頭を迎え入れる際に、先住犬と同じケージを購入しました。2頭が取り合いになることがなく、それぞれが自分の空間に満足しています」(千葉県/K.M.さん)
【先生から】多頭飼いは1頭ずつにハウスを
新たに犬を迎え入れるときは先住犬とは別のハウスを用意しましょう。隣が見えないつくりのケージのうえに、少し離して横並びに設置したこともお互いプレッシャーにならずいいですね。
いかがでしたか? 読者のみなさんの工夫を参考に、年齢、季節、ライフスタイルに合ったハウスの見直し、ぜひ実践してみてください。
お話を伺った先生/英国APDT 認定ペットドッグトレーナー、獣医師 藤本聖香先生
参考/「いぬのきもち」2023年6月号『愛犬の「ハウス」まんまじゃダメなんです!』
写真提供/読者の皆さま
文/いぬのきもち編集室
※この企画での「ハウス」は、「愛犬が落ち着ける居場所」と定義し、ケージ、サークル、クレート、ベッドなどすべてを含みます。
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