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海や山で気をつけるべき生き物は?知識をつけて愛犬の体を守ろう

夏は、愛犬を連れて海や山に出かける人も多いのではないでしょうか。楽しい時間は気がゆるみがちになりますが、実はキケンな生き物がたくさん。今回は犬と飼い主さんにとって海や山で気をつけるべき生き物について、獣医師の野矢雅彦先生に教えていただきました。

オコゼ・ヒョウモンダコ・ゴンズイ・クラゲ

夕暮れの海をお散歩するnicoちゃん
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
海に出かけた際は、潮だまりにいる生き物だけでなく、砂浜に打ち上げられた生き物や、釣られたあと防波堤などに放置された魚にも要注意。棘や体に毒をもつ生き物も少なくありません。たとえ死んでいても毒が残っているので、ニオイをかいだり、踏んづけたりしないよう気をつけて歩いて。万が一被害にあったら、すぐに動物病院を受診しましょう。

ノミ・マダニ・蚊

山を散策するまるちゃん
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
マダニは一年中、草木があるところに生息しています。ノミと蚊は、真冬以外であれば草木が茂る場所はもちろん、あらゆるところに出没します。蚊は川や池だけでなく、潮だまりでも繁殖するため、海辺近くでも油断しないようにしましょう。ノミ・マダニや、蚊に刺されることで起きるフィラリア症は、投薬によって対策することも重要です。

サワガニ・モクズガニ

川遊びを楽しむはなちゃん
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
山中の沢沿いでサワガニやモクズガニを見かけることがあります。いずれも人の場合は加熱して食べることがありますが、犬が生のカニを食べてしまわないよう気をつけて。肺吸虫(はいきゅうちゅう)という寄生虫がうつる可能性があります。肺吸虫が犬の体内に入ると肺に寄生し、咳が出たり、呼吸困難などを引き起こしたりします。

タヌキ・ネズミ・鳥・ハクビシン

山登りを楽しむくるみちゃん
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
自然豊かな場所に出かけると、野生の小動物や鳥に出くわすことがあります。しかし、不用意に接近させると相手に寄生している虫やウイルスをもらってしまうおそれが。動物を見つけた周辺も、虫やウイルスの付着したフンが落ちているかもしれないので、むやみにウロウロするのは避けたほうが無難です。
海や山では、思わぬ生き物が健康に害を及ぼすおそれがあります。愛犬がキケンな生き物と接触しないよう十分気をつけて、夏のお出かけを楽しんでくださいね。
お話を伺った先生/野矢雅彦先生(ノヤ動物病院院長 獣医師)
参考/「いぬのきもち」2023年7月号『寄生虫・昆虫から魚まで 思いがけない場所にいるから要注意! キケンな虫&生き物・出没マップ』
文/柏田ゆき
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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