年々、暑さが厳しく、また自然災害も多く急に停電してしまうこともあります。そんなもしもに備えた留守番対策をしていますか?暑さ対策にエアコンは欠かせませんが、停電してしまったら意味がありません。今回は、もしもに備えた犬の留守番対策について、獣医師の野矢雅彦先生に教えていただきました。
もしもに備えた留守番対策をしよう!
留守番中の熱中症を防ぐためには、エアコンが欠かせません。しかし、最近はゲリラ豪雨などが原因で、停電になることも。そのため、エアコンだけに頼った留守番対策ではなく、停電してしまったときを見据えた留守番対策が大切になってきます。万全の策をとることはなかなか難しいかもしれませんが、愛犬が少しでも涼をとれるような留守番環境を整えましょう。
停電を見据えた対策、環境づくり
ひんやりグッズを活用
涼感素材のマットや、アルミ製のマットを数カ所に置き、犬がおなかをつけて冷たさを感じられる場所をつくっておきましょう。
ほかにも、水を入れて凍らせたペットボトルを数本まとめてトレイの上などに置いておくと、結露をなめたり、体を寄せたりして涼しさを感じることができます。
カーテンやシェードで窓からの熱を遮断
遮熱率が高く、遮光タイプのカーテンを引いたり、窓の外にサンシェードやたてすを取り付けたりして、窓から入る熱をカットし、室内の温度上昇を抑えましょう。
愛犬が自由に移動できるようにする
夏の留守番時は、犬が自由に動けるようにし、部屋の移動もできるようにしておきましょう。そうすることで、万が一停電になったときも、家の中の比較的涼しい場所に移動することができます。
水は複数箇所に置いておく
熱中症予防に水は欠かせません。容器をひっくり返してしまったときや、飲み干してしまったときに備えて、水飲みボウルは2カ所以上設置しておくと安心です。
いざというときは人に頼ろう
長時間留守番をさせることや、何かあってもすぐに帰宅できない状況が多い場合は、いざというときに対応してくれる人を探しておきましょう。
身内や友人が近くにいない場合は、停電時の対応をしてくれるペットシッターを探したり、万が一に備えて、長時間留守にする場合はペットホテルを利用したりすることも考えましょう。
万全の対策をすることはなかなか難しいですが、何かあったときに備えた留守番環境を整えましょう。
お話を伺った先生/野矢雅彦先生(ノヤ動物病院院長)
参考/「いぬのきもち」2023年7月号『熱中症対策PART1 年々早まる熱中症を新常識で迎え撃ち 夏の散歩と留守番徹底攻略!!』
文/山村晴美
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。