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『犬の夏バテ』について獣医師に聞いてみました。

飼い主さんが知っておきたい犬の健康について獣医師さんに聞いてみました。今回のテーマは、『犬の夏バテ』です。(監修/いぬのきもち獣医師相談室)

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『犬の皮膚炎』とは?

犬の夏バテは、初期では食欲不振や元気がない、動きたがらないなどの症状が出ます。さらに進むと下痢や軟便・嘔吐など消化器症状が出て、場合によっては発熱することもあります。

急激に症状が出る熱中症とは異なり、犬の夏バテは徐々に体力が低下していきます

Q. 犬は暑さにあまり強くないのでしょうか?

A. 体格、被毛など体のつくりによっても異なりますが、多くの犬は暑さにあまり強くありません。暑さのために体温が上がってしまっても犬は体温調節のための汗をかくことができないからです。犬はパンティング(舌を出してハァハァ息をする)と、より涼しい場所に移動することによって体温調節をします。鼻の短い犬、寒い地域原産の犬、中型以上の筋肉質な犬、肥満犬、シニア犬は特に暑さに弱いと考えて、夏バテさせないように対策しましょう。

Q. 犬の夏バテ防止対策を教えてください

A.
【室内温度】犬にとっては室温26度くらいが過ごしやすいと言われていますが、室温は愛犬の様子を見ながら調節してください。人が快適と感じていても犬が暑がっていることがあります。逆に冷房をつけている部屋では、犬が寒さを感じている場合があります。犬が生活している場所は冷気がたまる人より低い位置であったり、冷えやすい床の上などが多いためです。

【水分補給】水分補給に気をつけましょう。犬は汗をかきませんが、パンティングによって水分が失われたり、冷房によって室内が乾燥していると水分を欲しがるようになります。いつでも新鮮な水がたっぷり飲めるように注意してください。

【お手入れ】まめにブラッシングをしてあげましょう。抜け毛や毛玉を取ってあげることによって体温の上昇を防ぐことができます。自宅でシャンプーをするときは、体温を上げないように35度~38度くらいのぬるま湯で行いましょう。皮膚炎の犬などは25度くらいにして炎症や痒みを悪化させないように注意しましょう。

Q. 夏の犬のお世話で気を付けるポイントは?

A. 犬の夏バテは、急激に症状が出る熱中症とは異なり、夏の暑さや高い湿度または冷房による冷気により徐々に体力が低下していくので、飼い主さんが気がついた時には重い症状になってしまっていることも少なくありません。ですから、早い時期から夏バテを起こさせないように予防することが大切です。特に体力が低下していたり体温調節が難しい子犬や高齢犬、病気療養中の犬は注意してあげましょう。

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