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災害時に大切な愛犬を守るために 「備えない防災」を知っておこう

地震や津波、気候変動による集中豪雨や土砂災害など、近年は自然災害の被害が大きくなっています。そのため、日ごろから防災を意識しておくことはとても大切ですが、本記事で紹介するのは「備えない防災」という考え方です。

今回は「備えない防災」とは一体どういうことなのか、具体的にどのようなことをすればいいのかなどを、防災士の浜田あゆりさんに伺いました。

「備えない防災」って何?

Mix(小型犬)のくるみちゃん♪
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
いつ、どういう状況で起こるかわからない自然災害。愛犬を守るためには、日ごろからの災害対策が欠かせませんが、ペット専用の防災グッズを買いそろえて保管場所を確保しておくのは、なかなか大変です。
そこでおすすめしたいのが「備えない防災」という考え方。これは“日々の生活で使うものを、災害時にも使えるようにする”という方法です。

また、災害時には自宅以外の場所で生活をしたり、物資が手に入りにくくなったりします。自宅以外の場所でも眠れるようにする、フードの好き嫌いをなくすなど、非常時の“初めて”を少なくしておくことも重要です。

備えない防災3つの心得

柴のモモちゃん♪
いぬのきもち投稿写真ギャラリー

日常で使っているものを備蓄する

災害に備えて、最優先で確保すべきものは“水・食・トイレ”の3つ。これらの備えに有効なのは、ふだん使用しているフードやトイレシーツなどの消耗品を多めにストックし、備蓄を回転させながら使用する「ローリングストック」と呼ばれる方法です。この方法なら、フード類の賞味期限切れを防ぐことができます。

兼用できるものは人用とペット用で分けない

災害時は、飲用水・毛布・タオル・ゴミ袋など、人と犬が兼用できるアイテムを賢く使うのがおすすめ。また、トイレシーツはケガをした際の止血や子ども用おむつとして使えるなど、アイテムによっては代用できるものも多いので、覚えておくといいでしょう。

いざというときの「もしも」を想定しておく

愛犬が小型犬なのか大型犬なのか、1頭で飼育しているのか多頭飼育なのかなど、犬種・飼育頭数・家族構成などに応じて、必要な備えが異なります。日ごろから、家族間でしっかりと話し合い、災害時に慌てないようにしておくことが大切です。
防災グッズをむやみやたらと買い集めても、保管場所がなかったり賞味期限切れでいざというときに食べられなかったりなど、役に立たなかったら意味がありません。ふだん使いのアイテムを多めにストックするなど、ご紹介した「備えない防災」の考え方を参考にしてみてくださいね。
お話を伺った先生/浜田あゆりさん(防災士 愛玩動物飼養管理士 「ペット防災せたがやネットワーク」代表 「Sweet Dog」主宰)
参考/「いぬのきもち」2023年9月号『“ふだん使い”こそが最強だった! 備えない防災のススメ』
文/東里奈
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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