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意外なことが原因だった⁉愛犬がお手入れを「嫌がるワケ」

愛犬がなかなかお手入れに慣れてくれない……。
そんなとき、愛犬の立場や目線になって考えてみると、愛犬の本音が見えてきて、慣れない理由がわかることもあります。
そこで今回は、愛犬がお手入れに慣れない理由について、英国APDT認定ペットドッグトレーナーの藤本聖香先生に教えていただきました。
(撮影/佐藤正之)
(撮影/佐藤正之)

ブラッシングや足拭きを嫌がる犬の本音とは?

愛犬の足を高く持ち上げるのはNG!(撮影/佐藤正之)
愛犬の足を高く持ち上げるのはNG!(撮影/佐藤正之)
足先を触られるのが嫌な犬は多いです。
犬にとって非常に敏感な足を、人の腕を上げるかのように高く持ち上げたり、横に広げたりしてお手入れしようとしていませんか?
そんなことを続けていると、愛犬は「痛い!」「触られたくない!」という思いから、お手入れがどんどん苦手になっていきます。

背中や肩など嫌がりにくい部位からお手入れを!

まずは肩や背中からお手入れすると〇。(撮影/佐藤正之)
まずは肩や背中からお手入れすると〇。(撮影/佐藤正之)
敏感な部位は、比較的大丈夫な部位のお手入れのあとや途中で、ついでにサッと行うようにします。
お手入れしたらそのつどほめて、ごほうびを与えることも忘れずに!

足のケアは、ひじ先やひざ先を軽く前に上げて行って!

横に広げるのではなく、前方に軽く持ち上げて。(撮影/佐藤正之)
横に広げるのではなく、前方に軽く持ち上げて。(撮影/佐藤正之)
足のケアの際は、足を高く持ち上げたり横に広げたりせずに、ひじ(ひざ)から下を軽く前方に上げて行います。
足裏が下、もしくは後方に向いているのが、犬にとって痛くない姿勢です

シャンプーを嫌がる犬の本音とは?

頭上から勢いよくかかるシャワーの水は、犬にとって「嵐」!?(撮影/佐藤正之)
頭上から勢いよくかかるシャワーの水は、犬にとって「嵐」!?(撮影/佐藤正之)
シャンプーの際、シャワーから水が勢いよく出るさまは、犬目線では豪雨の中にいるようなもの。
ジャージャーという音や、バチバチと水が体に当たる感覚が本能的に苦手で、「嫌だ!」と感じがちに。

シャワーヘッドにスポンジをあてがって水をかけよう!

スポンジを当てておけば、水はジョロジョロと流れるので犬が嫌がりにくいです。(撮影/佐藤正之)
スポンジを当てておけば、水はジョロジョロと流れるので犬が嫌がりにくいです。(撮影/佐藤正之)
ジャージャー、バチバチと音を立てて水滴がかからないよう、シャワーヘッドにスポンジを当てます。
スポンジを当てたまま、シャワーヘッドを体に密着させるようにして水をかけましょう。

お手入れ全般を嫌がる犬の本音とは?

いつまでも続くお手入れに嫌気がさしているのかも!? (撮影/佐藤正之)
いつまでも続くお手入れに嫌気がさしているのかも!? (撮影/佐藤正之)
とくにブラッシングや歯みがきなどは、一度にまとめてお手入れしがち。
たとえ激しく嫌がるそぶりを見せなくとも、愛犬は「いいことがない」「我慢の限界」と感じていて、お手入れを嫌いになることが。

長もちするおやつを与えつつお手入れしよう!

ひとり遊び用おもちゃにおやつを詰め、それをなめさせながらお手入れしても。(撮影/佐藤正之)
ひとり遊び用おもちゃにおやつを詰め、それをなめさせながらお手入れしても。(撮影/佐藤正之)
犬用ガムやおやつを詰めたおもちゃなど、長もちするおやつを与えながらお手入れすれば、愛犬にとってイイコトがずっと起きている状態に。
ただし、長時間やりすぎると嫌がるので、愛犬が飽きたり嫌がったりする前に終わらせましょう。


いかがでしたか?
愛犬の立場になってみると、愛犬の本音が理解できるだけでなく、困りごとの解決にも役立ちます。
もし上手くいかないお世話があるのなら、この機会に愛犬の立場になって見直してみるといいかもしれませんね。

お話を伺った先生/Canine Relationz主宰・英国APDT認定ペットドッグトレーナー・藤本聖香先生
参考/「いぬのきもち」2023年3月号『犬目線でわかった!うちのコがお世話を嫌がるワケ』
写真/佐藤正之
文/いぬのきもち編集室
CATEGORY   犬と暮らす

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