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難易度が上がる!シニア犬のブラッシングを見直そう

愛犬がシニア期に入ると、若いころは想像できなかったお手入れのお悩みに直面することが多くなります。そんなお悩みについて、シニア犬への負担が少なく、さらに飼い主さんの手間も減り、気が楽になるやさしいお手入れ方法をトリマーの二村陽子先生に教えていただきました。今回はブラッシング編です。

心も体も変化したシニア犬に寄り添ったお手入れが必要です

撮影/尾﨑たまき
撮影/尾﨑たまき
シニアになっても今までどおりきちんとお手入れをして健康を保つのが理想ですが、心や体の変化によってそれが難しくなることが増えます。変化に気づかず、若いころと同じようにお手入れをがんばってしまうと、痛い思いをさせたりして愛犬を〝お手入れ嫌い〞にさせてしまうことも! 愛犬の変化に合わせて、お手入れ法をアップデートする必要があります。

●体の不調や痛みによって触れられるのを嫌がる
●体力が落ちるので、お手入れ中に疲れてしまう
●性格が頑固になる犬が多く、お手入れを拒む
●聴覚や視覚が衰えることで不安感が増し、お手入れを怖がる

シニア犬にやさしいブラッシング

ブラッシングは被毛のケアに加え、血流をよくするので、冷えやすいシニア犬には必須のお手入れ。やり方を少し変えるだけで嫌がりにくくなりますよ!
【頻度の目安=毎日】

頑固になり、ブラッシングを嫌がるように……

撮影/尾﨑たまき
撮影/尾﨑たまき
●力の加え方を見直しつつ、やわらかいブラシに変えてみて

もともと苦手だったブラッシングが、シニアになって我慢できなくなったのかも。まずは力を弱めてやさし~くブラッシングしてみて。それでも嫌がるなら、引っかかりにくく痛みの少ないやわらかいブラシに変えると平気になる犬も!

短時間しかさせてくれず、毛玉ができてしまう

撮影/尾﨑たまき
撮影/尾﨑たまき
●毎回全身くまなくしなくてOK。毛玉を大きくしないことが大事

毛玉がひどくならなければいい!という気持ちで、からまりやすい耳のつけ根や足のつけ根、しっぽまわりなどを重点的に行って。ほかは軽く汚れを払うようにブラシを通すだけでOK。
どうしてもからまりやすいところは毛を短くカットして
からまりやすいお尻まわりや足のつけ根は思いきって短くカットを。自宅なら、カットする被毛の長さが選べるアタッチメントつきのバリカンだと安全です。トリミングサロンでお願いしても◎。
撮影/尾﨑たまき
撮影/尾﨑たまき

ブラッシングは汚れを取る効果が高い!

ブラッシングの目的は毛玉ケアや、被毛のツヤの維持などですが、じつは同時に被毛についた汚れがかなり取れます。ブラッシングスプレーをして嫌がりにくい方法でこまめにブラッシングすれば、シャンプーの回数を減らすことも可能です。
撮影/尾﨑たまき
撮影/尾﨑たまき
「シニア犬をお手入れする際は、今の愛犬の状態に寄り添うと同時に飼い主さんが気負わないことも大切です」と二村先生。この記事を参考にして、愛犬も飼い主さんもラクなお手入れ法を見つけてくださいね!
お話を伺った先生/トリマー。トリミングサロンHONDEHOK代表 二村陽子先生
参考/「いぬのきもち」2023年10月号『シニア犬にやさしいお手入れ』
写真/尾﨑たまき
文/いぬのきもち編集室
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