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温浴、ヘアバンド、滑り止め……”シニア犬が疲れない”シャンプーのお助けアイテム

愛犬がシニア期に入ると、若いころは想像できなかったお手入れのお悩みに直面することが多くなります。そんなお悩みについて、シニア犬への負担が少なく、さらに飼い主さんの手間も減り、気が楽になるやさしいお手入れ方法をトリマーの二村陽子先生に教えていただきました。今回はシャンプー編です。

シニア犬にやさしいシャンプー

皮膚の環境を保つためには、シニア犬でもシャンプーはしたほうがいいですが、無理なく行うのが大前提! 疲れにくい方法や、時短になるテクニックをご紹介します!
【頻度の目安=月に1回】
※愛犬への負担が大きいと感じるときは、頻度を下げてもOK 。

体力が落ちたため、シャンプーするだけでぐったり……

●シャンプーよりも工程が少ない温浴を取り入れて

38℃ほどの少しぬるめのお湯を愛犬の足がつかるくらいまで用意し、ペット用の入浴剤を入れ、愛犬の体にかけ流すだけ。ゆすぎはいりません。シャンプーやリンスのように「洗う→すすぐ」の工程がないので、愛犬への負担が減ります。
撮影/尾﨑たまき
撮影/尾﨑たまき
●部分的な汚れならドライシャンプーを使って!

顔やお尻まわりなど、部分的な汚れが気になるときは、洗い流す必要のないドライシャンプーが便利。汚れている部分に塗りこみ、ティッシュなどで汚れを拭いてやさしくコームを通せば完了です。
撮影/尾﨑たまき
撮影/尾﨑たまき
●洗い流さないトリートメントを使うことで流す工程を省く!

シャンプーしてすすいだあと、さらにトリートメントをつけて洗い流して……という工程は、体力が落ちたシニア犬にはつらいかも。トリートメントは洗い流さないアウトバスタイプにすると、タオルドライ後に塗布するだけなので時短に。
撮影/尾﨑たまき
撮影/尾﨑たまき

ドライ中に疲れるので乾かしきるのが難しい

●タオルドライ+ブラッシングで時間を短縮!

タオルドライをしっかりして一度ブラシを通すことで、ドライヤーの時間を短縮できます。吸水性の高いタオルを押し当てて水分を取ったら、濡れている毛の束をほぐすようにブラッシングし、水分が飛びやすいようにしましょう。
ゴシゴシせず、やさしく押し当ててしっかり吸水を!
ゴシゴシせず、やさしく押し当ててしっかり吸水を!
●ヘアバンドを顔まわりにつけておくと吸水してくれる!

体を乾かしている間に顔まわりにヘアバンドをつけておくと、時間がかかりやすい顔まわりのドライの時間が短くすみます。耳をふさぐので、体を乾かしているときのドライヤー音が聞こえにくくなったり、顔に風が当たりにくく、落ち着く犬も。
撮影/尾﨑たまき
撮影/尾﨑たまき

筋力が落ちたからかシャンプーで踏ん張れない

●滑り止めマットで対策を!

シャンプー中はシャンプー剤や水で滑りやすくなるので、足腰が弱ったシニア犬はとくに踏ん張りにくくなります。浴槽用の滑り止めマットをバスタブ内やお風呂の洗い場に敷き、足元を安定させましょう。
撮影/尾﨑たまき
撮影/尾﨑たまき

犬用バスタブに入れると乾かしやすい!

愛犬が動き回る場合、バスタブに入れて乾かすと、愛犬がその範囲にとどまってくれるうえ、風がバスタブ内で回るので、ドライの時間短縮になります! 折りたたみタイプなら、部分的にたためるのでドライヤーを当てやすいです。
撮影/尾﨑たまき
撮影/尾﨑たまき
「シニア犬をお手入れする際は、今の愛犬の状態に寄り添うと同時に飼い主さんが気負わないことも大切です」と二村先生。この記事を参考にして、愛犬も飼い主さんもラクなお手入れ法を見つけてくださいね!
お話を伺った先生/トリマー。トリミングサロンHONDEHOK代表 二村陽子先生
参考/「いぬのきもち」2023年10月号『シニア犬にやさしいお手入れ』
写真/尾﨑たまき
文/いぬのきもち編集室
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