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「心が傷ついている犬」の特徴は?ともに暮らすときに考えておきたい接し方

犬のなかにはさまざまな理由で心に傷を負っているコもいます。では、このような犬たちに対して、どのように寄り添ってあげるとよいのでしょうか。

「心が傷ついている犬と暮らすときに考えておくこと」について、いぬのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生に話を聞きました。

心が傷ついた犬ってどんな犬?

白い犬を両手で撫でる様子
Chalabala/gettyimages
心が傷ついた犬とは、なんらかの理由で日常生活を穏やかに送ることが困難な状態にある犬のことをいいます。

犬の性格や心の状態などによっても異なるので一概にはいえませんが、心が傷ついている犬の特徴的な行動として、たとえば、
  • 人の手を怖がる

  • 特定の特徴の人や状況を怖がったり震えるなど過剰に反応する

  • 地震や雷、特定の音などでパニックを起こす

  • 人や人の気配に敏感になる

  • 覇気のない表情で部屋の隅っこにいる

などの仕草がみられる場合は、犬が警戒心や不安感、トラウマ、恐怖心などを感じている可能性があります。

心が傷ついている犬を安心させるためにできること

撫でられて嬉しそうな犬の笑顔
Nataba/gettyimages
愛犬が不安・緊張・恐怖といった心理やトラウマなどを抱えている場合、そのコを安心させるためにできることとして、
  • 犬が安心して落ち着くことのできるクレートを設置する

  • 無理に距離を縮めずに愛犬のペースに合わせて接する

  • 優しい声をたくさんかけながらお世話をする

  • 獣医師に相談の上、リラックスすることをサポートするサプリメントなどを使用する

といった方法もあります。

また、心が傷ついている犬は、ご自宅でのしつけの範囲を超える場合も多いため、かかりつけの獣医師や行動診療学専門の獣医師を頼ることも必要です。

心が傷ついた犬と暮らすときに考えておきたいこと

犬のまっすぐな眼差し、アイコンタクト
Aleksandr Zotov/gettyimages
心が傷ついている犬と暮らすとき、注意していても犬が思わぬ行動をとることも考えられます。

もし、犬がパニックになってしまった場合に安全に落ち着かせることができる環境として、普段からクレートに入ることに慣らしておくようにしましょう。

また、そのコのペースに合わせて時間がかかっても焦らずに気長に接すること、行動が良化(だんだんよい方に向かうこと)していっても、時に後退してしまうことは仕方がないことだと割り切ることも必要です。

犬の行動がなかなか良化していかなくても、飼い主さんのせいでも愛犬のせいでもないということを頭の片隅においておきましょう。

犬が恐怖を感じる対象に少しずつ慣らしていくという方法もありますが、これは犬の不安や恐怖を助長する可能性があるため、サプリメントや薬の併用などをかかりつけの獣医師とよく話し合ってから決めるようにしましょう。

心の傷は見えないものだからこそ犬に寄り添い、安心させてあげることを心がけたいですね。
(監修:いぬのきもち獣医師相談室獣医師・岡本りさ先生)
取材・文/maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
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