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寒暖差や紫外線が犬に与える影響は? 春にを付けたい病気を解説

暖かな気候や日差し、咲き乱れる花々など、春は心躍る季節です。しかしその一方で、犬にとってはさまざま病気にかかりやすい時季でもあります。
そこで今回は、春の気候が原因で起こりやすい不調について、獣医師の齊藤邦史先生に伺いました。

昼夜の寒暖差でなりやすくなる病気

柴のおはぎくん♪
いぬのきもち投稿写真ギャラリー

胃腸炎

春は1日の気温差が10℃以上になる日も多く、体温調節機能に大きな負担がかかります。これが原因で胃腸の働きや免疫機能を鈍らせ、胃腸炎の引き金になることも。胃腸炎になると、食欲の低下や下痢、軟便やおう吐などの症状があらわれます。

胃腸炎の予防と対策

  • 犬が過ごす部屋の温度を22℃前後、湿度を50~60%程度に保つ

  • 外出時は必要に応じて防寒用の服を着せる

春うつ

寒暖差が激しいと、臓器や神経などに負担がかかって疲れたり、ストレスを感じたりします。この状態が続くと、食欲不振、元気がなくなる、いつもより神経質になるなど「うつ」の状態になることがあります。

春うつの予防と対策

  • 犬が過ごす部屋の温度・湿度調節のほか、噛むおもちゃや嗅覚を刺激するおもちゃで遊ばせて、ストレスを発散させる

  • マッサージをしてストレスをやわらげる

心臓病

気温差があると自律神経の働きが変化し、血圧が不安定になり、心臓に負担がかかります。健康な犬なら大きな問題になることは少ないですが、もともと心臓を患っている犬の場合は、病気が悪化するリスクが。

心臓病の予防と対策

  • 犬が過ごす部屋の温度・湿度調節のほか、外出時は必要に応じて防寒用の服を着せる

  • 激しい運動は控えて興奮させないようにする

紫外線の影響で気を付けたいこと

Mix(小型犬)のぺんぺんくん♪
いぬのきもち投稿写真ギャラリー

目へのダメージ

まだ解明されていない部分もありますが、紫外線が白内障や角膜炎、結膜炎などの病気のきっかけになるおそれがあると考えられているため、注意が必要です。

皮膚炎

犬の皮膚は被毛で覆われているため、ある程度は紫外線を防ぐことができますが、春の日差しは強烈です。短毛種、薄毛の犬、白い被毛の犬は、紫外線の影響を受けて皮膚に炎症を起こす危険性が高いと考えられています。

目へのダメージ・皮膚炎の予防と対策

  • 日差しが強い時間帯は無理に外出しない

  • 日中散歩sるときはできるだけ日陰を歩く

  • 動物病院で日焼け止めを処方してもらい鼻や背中に塗る

  • UVカット効果のある服を着る

  • 犬用のサングラスを使用する
愛犬と楽しい春を過ごすためにも、ご紹介した病気の予防・対策方法を参考にしてみてくださいね。
お話を伺った先生/齊藤邦史先生(斉藤動物病院院長 獣医学修士 日本臨床獣医学フォーラム監事 日本獣医皮膚科学会会員)
参考/「いぬのきもち」2025年4月号『この時季ならではの理由があった! 春だから気をつけたい 犬の不調・病気』
文/東里奈
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性がない場合もあります。
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