愛犬の「クレート」は、室内でも外出先でも大活躍!災害対策としても注目されています。今回は、クレートを選ぶ際のポイントを、用途ごとにご紹介します。さらに、飼い主さんにも愛犬にも楽しい「クレートトレーニング方法」もお届け。初めてのクレート選びをお手伝いします!
愛犬の居場所、初めてのクレート選び
電車や外出先などの公共機関で、ペットが入っている小さなケースを見たことがある方も多いのではないでしょうか。あのケースが、「クレート」と呼ばれるもので、愛犬と一緒に旅行やレジャーに行くことができる、便利なキャリーケースとなります。
クレートってどのように使うの?
クレートは車中や宿泊先において、愛犬が過ごす場所として使うのはもちろん、愛犬の身の安全を守る重要な役目を担います。また、おうちの中で愛犬の居場所としても使用することができます。ハウスや食事をする場所、ベッドとして使うのにも最適なんです。
このように、クレートとは愛犬が過ごすお部屋になるアイテムです。ケージやサークルと比較するとやや狭めで、「小さなお部屋」といった感じ。体がすっぽりと収まり、居心地がいい空間なのです。
クレートの選び方
クレートを選ぶ際は、どのような用途で使うかを考えた上で、大きさや形態をポイントにして選ぶのがおすすめです。
外出に使う場合
旅行や外出先で使う場合は、移動手段によって使える大きさも限られてきます。特に電車や飛行機に乗る場合は大きさや重さの制限もありますので、あらかじめ確認しておきましょう。そしてワンちゃんが移動するには安全であることが最重要です。外部からの衝撃にも耐えることができるよう、しっかりとした作りのものを選ぶようにしましょう。
愛犬がクレートの中で動いてしまうと危険なこともありますので、あまり大きすぎないものがおすすめ。クレートの中で、くるっと一回りして体の向きを回転できるくらいがちょうどいい大きさです。
家で使う場合
おうちで居場所として使う場合は、飼い主さんの好みで選ぶことができますが、用途によって大きさを考えて選びましょう。寝るだけに使うのか、食事もするのかによっても変わってきますよね。おうちの中で使うクレートも、できれば大きすぎないものが理想です。愛犬にとっては、広い空間よりもこぢんまりとした小さな空間が、自分だけのくつろげる居心地のいい空間になります。
レジャーで使うのにおすすめなクレート
安全性を最優先しよう
愛犬と一緒にレジャーを楽しく過ごすのなら、ぜひともおしゃれなクレートを選びたいもの。安全性を最優先しつつ、機能性にもすぐれたクレートが見つかれば理想的ですね。軽量で持ち運びにも便利なソフトタイプのクレートもありますが、安全面を考えるとプラスチックなどの固いものがおすすめです。
また、プラスチック製のクレートは、汚れたときにもさっとお手入れができるので便利です。長時間移動の際は、水が飲めるように取り付けられるタイプがベター。車移動にも適したシートベルトで固定できるタイプだと、より安心ですよ。
移動にはキャスター付きが便利
クレートを手持ちで運ぶ際、中型犬や大型犬の場合は重さもありますので、キャスター付きのものを選ぶとよいでしょう。レジャーのみなど頻繁に使用しない場合は、折り畳めるタイプも便利です。
他にも、メッシュのかごにハンドルがついたおしゃれなクレートや、おやつやウェットティッシュなどの小物を入れるスペースのついたクレートなどもあります。最近はカラーバリエーションも豊富なので、トータルコーディネートとして考えるのも楽しそうですね。
おうちで使うのにおすすめクレート
おうちで使うクレートは、クレート内でリラックスできる環境にしてあげましょう。大きすぎず小さすぎずのサイズで、出入りしやすい形態のものにしてください。用途に合わせて、ソフトタイプのクレートを使うのもいいでしょう。
愛犬と一緒に楽しくできる「クレートトレーニング方法」
スムーズにクレートに入ってくれるようになれば、外出先でもとても助かりますね。愛犬にクレートを好きになってもらえるよう、楽しくトレーニングをしましょう。
クレートトレーニングの手順
①クレートを用意する
ワンちゃんに合わせたサイズで、扉が外せて外側に開くタイプのクレートを準備し、ワンちゃんが安心できるところに置いてあげましょう。
②クレートでご飯やおやつを与える
まずはクレートに慣れてもらうために、大好きなご飯やおやつをクレートの中で与えます。クレートの近くからおやつを並べて置いておき、おやつにつられてクレートに入るように誘導する方法もおすすめ。クレートの中におもちゃを隠しておき、遊びの延長でクレートと外とを出入りできるようにしても良いでしょう。
③声かけで入る練習をする
クレートに慣れてきたら、「ハウス」などの声かけでクレートに入る練習をします。中にいることがなれたら、「おすわり」や「伏せ」も行ってみましょう。
④扉を閉めてみる
クレートの中でリラックスして過ごすことができるようになったら、ここで扉を閉めてみます。もし怖がってしまった場合はすぐに開けて、クレートは閉じ込められる場所だと思わせないようにしましょう。扉を閉じることができたら、中にいる時間をだんだんと長くして、徐々に慣れさせていきましょう。
失敗しても叱らないで!
クレートで排泄してしまっても、叱らないようにしましょう。クレートは楽しい場所と思ってもらえるよう、楽しくトレーニングすることが大切です。扉を閉めて長時間いることがでいたら、愛犬との外出も楽しめるようになりますよ。
愛犬に合った「クレート=お部屋」を選んであげよう
愛犬の居場所として、ケージやサークル、そしてクレートと、いくつか種類がありますが、クレートはまさに大事なお部屋やベッドのようなもの。安心してリラックスできる空間であってもらいたいですね。クレート選びのポイントを踏まえて、最適なクレートを見つけましょう。
参考/「いぬのきもち」2018年6月号『さいしょの一歩 しつけ クレートトレーニングの上達法』(監修:日本動物病院協会認定家族犬インストラクター 戸田美由紀先生)
監修/いぬのきもち相談室獣医師
参照/Instagram
文/anzu
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