雑種犬とミックス犬の違いをご存知ですか?今回は、雑種犬とミックス犬との違いや雑種犬の飼い方や種類、寿命について詳しく解説します。また、「まいにちのいぬ・ねこのきもち」アプリから厳選した雑種犬の画像も紹介しているので、お見逃しなく!
雑種犬とミックス犬の違い
雑種犬とは
「雑種犬」とは、異なる品種の犬を交配して生まれた個体のことをさします。犬の外飼いが主流だった時代には、飼い主さんが気づかないうちに犬同士が交配して子犬が生まれることも珍しくなく、これが雑種犬の原点だとされています。
そして現在は、人工的に誕生したのではなく、自然と増えていった個体のことを雑種犬と呼ぶようになったと言われています。
雑種犬の種類
日本でよく見かける雑種といえば、柴犬や秋田犬などによく似た、耳がまっすぐに立っているタイプではないでしょうか。このように日本犬のような見た目をしている雑種犬は「日本犬雑種」や「和系犬」と呼ばれています。あるいは「柴犬の雑種」や「甲斐犬の雑種」と呼ばれることもあるようです。
ミックス犬とは
一方、雑種犬とは異なり、チワワやトイ・プードルなどの純血種同士の交配から生まれた犬が「ミックス犬」と呼ばれています。ミックス犬の特徴は、親犬に血統書が発行されていることや、2代目以降はすべて分類が雑種犬となることなどが挙げられます。
ミックス犬の代表的な掛け合わせ
ミックス犬のなかでも特に多いのが、犬種別人気ランキングなどで上位にランクインしている犬種同士を掛け合わせた個体です。チワワとプードルを親犬にもつ「チワプー」や、ポメラニアンと柴犬から生まれた「ポメ柴」は、ミックス犬の代表格といえるでしょう。ほかにもマルチーズとチワワを掛け合わせた「チワマル」、シーズーとマルチーズのミックス「マルシーズー」なども、ペットショップで見かける機会が増えています。
雑種犬が持つ3つの特徴とは
⒈ 雑種犬は寿命が長い?
雑種犬は遺伝的な病気にかかるリスクが低く、純血種に比べて寿命が長いといわれています。また、体が丈夫で日本のさまざまな気候に対応できるのも、雑種犬ならではの性質です。
⒉ 雑種犬は賢い?
雑種犬のなかには、飼い主さんの言動や周囲の環境に敏感で、従順な態度をとる個体も多いようです。特に、保健所暮らしが長かった犬は、そうでない犬よりも保身的になったり、賢くなったりする傾向があるという声も聞きます。しかし、この見解には諸説あるため、一概に「雑種犬が純血種よりも賢い」とは言い切れません。
⒊ 雑種犬は個性豊か?
雑種犬の最大の特徴といえば、見た目や体格、性格が個性的で、成長するにつれてどんどんと変化していくことでしょう。たとえ親や兄弟であっても見た目が似ていなかったり、子犬と成犬とでは性格が驚くほど違っていたりすることもあります。そんな犬種の枠にとらわれない豊かな個性を持ち合わせている犬もいるようです。
雑種犬を飼うときの注意点
雑種犬のしつけの仕方
おとなしい性格や警戒心が強い性格、活発で攻撃的な性格など、雑種犬の生まれ持った気質はさまざまです。純血種のように「犬種ごとの性格の特徴」がないので、雑種犬のしつけをするときには戸惑ってしまうことも多いかもしれません。
雑種犬をしつける際は、純血種に共通している基本的なしつけの方法を実践するのが効果的だとされています。まずはトイレトレーニングから始め、愛犬の性格に合ったしつけの方法を実践するのがよいでしょう。難しく考えず、根気よくしつけを続けてみてください。
環境やワクチン接種
日本犬同士の掛け合わせであれば、極端に大きく成長することはないかもしれませんが、成犬になってみないとサイズ感を把握しづらいのも、雑種犬ならではの傾向です。子犬から雑種犬を育てるときは、少し余裕をもたせたサイズのサークルを選ぶようにしましょう。
また、雑種犬も純血種と同様に、狂犬病の予防注射や混合ワクチンの接種、フィラリアの予防薬の投与が必要です。必ず受けさせるようにしましょう。
雑種犬の成長してからの見た目
標準的な体重や見た目が存在しない雑種犬は、どんな姿に成長するのか予測できません。雑種犬を飼うときには、子犬のときの姿と、成犬になってからの姿の変化を楽しむ心意気が大切です。たとえ予想外の見た目に成長したとしても、これまでと変わらない付き合い方をしてあげましょう。
ちなみに個体差はありますが、トリミングサロンなどでしっかりとお手入れしてあげることで、美しい被毛を保てますよ。
アプリから厳選!いぬねこ読者が飼っている雑種犬画像
ここではスマホアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」への投稿写真から厳選した、雑種犬の画像をご紹介します。いぬのきもち・ねこのきもちの読者さんは、一体どんな雑種犬を飼っているのでしょうか。
はじめにご紹介するのは、青空の下、飼い主さんと一緒にお花見を満喫しているメスのさくらちゃんです。満開の桜をバックに、少しはにかんだような表情がかわいらしいですね。
ソファーで気持ちよさそうに眠っている、オスのふうた君。サンタさんにもらった青いボールのおもちゃは、ふうた君の大のお気に入り。もちろん眠るときだって一緒です。
メスのはなちゃんは、夕焼け色に染まる海辺を散歩しながら、大好きなお父さんとラブラブ中。はなちゃんと飼い主さんの幸福感が伝わってくる、素敵な一枚です。
保護施設から車で2時間かけてお家へやって来た、メスの菜つちゃん。ホッとしているようにも、緊張しているようにもみえますね。これからどんな風に成長していくのか楽しみです。
最後まで愛情をもって育てる
誕生した過程は違えど、昔も今も純血種と同様に、雑種犬は人にとっての大切なパートナーです。雑種犬を飼う際にも、最後までしっかりと愛情を持って育てられるかどうかをきちんと考えることが大切。飼い主としての自覚と責任をもち、長い目で雑種犬の成長を見守ってあげたいですね。
監修/いぬのきもち相談室獣医師
文/子狸ぼん
※写真はスマホアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。