1. トップ
  2. 犬と暮らす
  3. 飼い方
  4. シニア犬の健康バロメーター「立つ」ことを大切に!アンチエイジングにも

犬と暮らす

UP DATE

シニア犬の健康バロメーター「立つ」ことを大切に!アンチエイジングにも

自立ができなくなると、排泄ができないなど日常生活を送ることも難しくなります。そうならないよう、積極的に立って歩くことが大切です。
今回は獣医師の佐々木彩子先生に、立って歩けることの重要性や、愛犬を積極的に動かせる方法などを解説していただきます。

シニア期は3つのことを意識して

シニア犬に大事な3つのこと
参考・写真/「いぬのきもち」21年1月号『愛犬の心をつかみ、アンチエイジングにも! 見て話す 触れる 立つ 3つのキーワードで考えるシニア犬との接し方』
犬は年をとると、視覚や聴覚、体の動きなどが鈍くなります。犬は老化による変化が自分ではわからないので、今までできていたことができなくなり、不安や戸惑いを感じたり、ときにはいらだちを覚えたりすることもあります。
でもそんな不安や不調も、「見て話す」「触れる」という基本的なお世話と、犬の「立つ」行為についてそれぞれ見直せば、じつは解決できることが。いつまでも明るく元気な愛犬でいてもらえるように、さっそく今日から実践してみてください。

今回は「立つ」について詳しくお伝えします。

自分で立って歩けることが、シニア犬の健康バロメーター

自分で立って歩くことが大事
参考・写真/「いぬのきもち」21年1月号『愛犬の心をつかみ、アンチエイジングにも! 見て話す 触れる 立つ 3つのキーワードで考えるシニア犬との接し方』
自立できない=寝たきりの生活は、筋肉が衰え、血液循環が滞り、トイレで排泄ができなくなってしまいます。つまり犬が自ら立って歩くことは、犬生においてとても重要なことです。犬は後ろ足から弱まりやすいことを念頭に、 「立つ」を意識したケアを心がけましょう。

基本の「立つ」

基本の「立つ」
参考・写真/「いぬのきもち」21年1月号『愛犬の心をつかみ、アンチエイジングにも! 見て話す 触れる 立つ 3つのキーワードで考えるシニア犬との接し方』
シニアになると日中も寝ることが増えますが、昼寝ばかりさせるのは老化を早めるもとです。適度に呼んで起こし、こちらに来させて遊ぶなどしてください。生活の中で自然と立って歩く場面をつくって。

こんな「立つ」も取り入れて

ごはんを立たせたまま食べる
参考・写真/「いぬのきもち」21年1月号『愛犬の心をつかみ、アンチエイジングにも! 見て話す 触れる 立つ 3つのキーワードで考えるシニア犬との接し方』

ゴハンは立たせたまま食べさせる

床が滑ると足の踏ん張りがきかずに立ちにくくなるので、ヨガマットなどの滑り止めを敷いて、その上で立たせて食事をさせましょう。立って食べやすいよう、愛犬の体の大きさに合った食事台も使って。

散歩ルートに上り坂を加えて

散歩ルートに上り坂を加えて
参考・写真/「いぬのきもち」21年1月号『愛犬の心をつかみ、アンチエイジングにも! 見て話す 触れる 立つ 3つのキーワードで考えるシニア犬との接し方』
散歩自体が「立つ」のに必要な筋力づくりに不可欠なものです。そのルートにぜひ上り坂を加えてみてください。上り坂を歩くと後ろ足に荷重がかかりやすくなり、その分いい“筋トレ”になります。ゆっくり一歩ずつ歩いてあげて。

自分で「立つ」力をキープするためのプラスワン!お世話

散歩中に足腰を強化する
参考・写真/「いぬのきもち」21年1月号『愛犬の心をつかみ、アンチエイジングにも! 見て話す 触れる 立つ 3つのキーワードで考えるシニア犬との接し方』

散歩中に“オスワリ→立つ”場面を増やし、足腰を強化

散歩中はただ歩くだけでなく、“座って立つ”動作を加えて足腰の筋力アップを図りましょう。ウンチを取る際や信号待ちなどでオスワリをさせ、再び動きだす際にサッと立たせて。

散歩途中でおやつタイムを設け、散歩をより楽しくして積極的に歩かせる

散歩中におやつタイムを作る
参考・写真/「いぬのきもち」21年1月号『愛犬の心をつかみ、アンチエイジングにも! 見て話す 触れる 立つ 3つのキーワードで考えるシニア犬との接し方』
年をとると散歩に行きたがらないことが増えますが、おやつを使い、自ら外に行きたくなるよう仕向けて。途中の公園などで特別なおやつを与えれば、行きも帰りもノリノリで歩くはずです。

あずきが詰められたホットアイマスクを腰にのせて足腰の血流UP

あずきのホットアイマスクで血流UP
参考・写真/「いぬのきもち」21年1月号『愛犬の心をつかみ、アンチエイジングにも! 見て話す 触れる 立つ 3つのキーワードで考えるシニア犬との接し方』
一番後ろの肋骨の真上にある、背中の「命門」というツボ付近に、あずきでできた人用のホットアイマスクを5分ほどのせましょう。足腰の血行がよくなり、体がこわばったシニア犬でも、立って歩くことが楽になるかも!
自立できなくなると、日常生活を送ることが一段と難しくなります。そうならないよう、積極的に立って歩く機会を工夫して作れるといいですね。
お話を伺った先生/佐々木彩子先生(キュティア老犬クリニック獣医師)
参考・写真/「いぬのきもち」21年1月号『愛犬の心をつかみ、アンチエイジングにも! 見て話す 触れる 立つ 3つのキーワードで考えるシニア犬との接し方』
文/宮田あゆみ
CATEGORY   犬と暮らす

UP DATE

関連するキーワード一覧

人気テーマ

あわせて読みたい!
「犬と暮らす」の新着記事

新着記事をもっと見る