犬と暮らす
UP DATE
認知症の犬にあらわれる3つの症状 特徴と犬の感じ方を解説
指示しつけに従わなくなる
犬がそれまでできていた指示に従わなくなるのは、認知症で聴覚機能が低下して従わなくなるケースもありますが、多くの場合、指示されている言葉の意味が理解できなくなるためです。
また、指示の意味だけでなく、飼い主さんの意図をくんだり、その場の雰囲気を読んだりすることも難しくなるので、今までなんとなくシチュエーションに合わせて指示に従えていた犬も、それすらできなくなってしまいます。
できるだけわかりやすい指示に変えるか、しつけを教え直すなどのフォローをしてあげましょう。
そそうが増える
そんなときに、たまたまベッドやラグなどでそそうをしてしまうと、「ここでもオシッコができた」と経験から覚えてしまい、それ以降、トイレ以外の場所でも排泄するようになっていきます。トイレに囲いをつけるなど、犬が場所を認識しやすくする工夫を取り入れるのがおすすめです。
あちこち歩き続ける・同じところをぐるぐる歩く
人の認知症の徘徊とは異なり、犬の徘徊はとくに目的があって歩いているわけではありません。認知機能の低下から焦燥感や不安を感じている可能性があり、その気持ちを紛らわせるために歩いていると考えられています。
なお、ぐるぐる回り続けるときも状況は同じですが、神経異常が原因で体のバランスが狂い、一方向に回ると考えられます。
無理に止めると、落ち着かなさがつのって犬はいらだつだけなので、部屋の安全を確保したうえで、ある程度自由に歩かせてあげてください。
お話を伺った先生/小澤真希子先生(獣医学博士 獣医行動診療科認定医)
参考/「いぬのきもち」2022年9月号『シニア犬の半数近くが発症する!? 理由がわかれば「夜鳴き」「徘徊」「そそう」も正しくフォローできる! 認知症の犬はどう感じてる?』
文/宮下早希
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
UP DATE