愛犬の健康長寿をかなえるためには、飼い主さんと愛犬の絆を深めて精神的な充実感を与える本当の意味での〝心の幸せ〞を考えることも大切です。そのために、愛犬の性格タイプ診断を用意しました! ペットドッグトレーナーの藤本聖香先生の「性格タイプ別・愛犬との絆の深め方」解説付きでご紹介します。
愛犬の性格に合わせて接すれば、より早く、確実に絆が深まります
「人が誰かといい関係を築きたいとき、相手の性格に合わせた接し方を心がけますよね。それは犬に対しても同じ。犬にも性格がありますから、それぞれに合った接し方をすることで、より早く確実に絆を深めることができます」(藤本先生)
さっそく愛犬の性格タイプを確認しましょう!
愛犬の性格はどのタイプ?
以下のチェックリストで当てはまるものが多かったものが愛犬の性格タイプです。チェック数が同じだった場合は、それぞれの性格タイプの解説を参考にしてください。
甘えん坊タイプ
□ 飼い主さんに抱っこやおやつを要求することが多い
□ スキンシップが大好き
□ 食事やおもちゃなどで好き嫌いが多い
□ 犬よりも人のほうが好き
□ 困ったことがあると飼い主さんを頼る
ビビリで慎重派タイプ
□ パニックぎみに吠えることがある
□ 初めての場所や犬、人が苦手
□ 新しいおもちゃにはいったん警戒する
□ ゴハンは飼い主さんが出さないと食べない
□ 家族のなかにも苦手な人がいる
フレンドリータイプ
□ 新しいおもちゃでもすぐに遊ぶ
□ 初めての人や犬にも積極的に近づく
□ さまざまなシーンで興奮しやすい
□ いつも元気で体力がある
□ 飼い主さん以外の人にスキンシップを求めに行くことも多い
マイペースタイプ
□ 初めての場所でもいつもどおり過ごせる
□ ほかの犬のなかに入っても比較的落ち着いている
□ スキンシップは好きでも嫌いでもない
□ どんな人に対しても態度が変わらない
□〝 ひとり〝の時間を楽しむことが多い
マジメタイプ
□ 頭がよく、一度教えたことは忘れない
□ スキンシップはタイミングと人による
□ ほかの犬といっしょでもジーッと見ていることが多い
□ 表情がキリッとしていることが多い
□ 人に甘えることはほぼない
【甘えん坊タイプ】“都合のいい飼い主さん”にならない
このタイプの犬はアピールが強く、愛情表現が豊かで絆が強そうに見えますが、その賢さゆえに悪知恵が働き、なんでも飼い主さんに頼る〝ワガママ犬〞になりやすい一面も。自分の要求を通すだけでなく、飼い主さんの都合もわかってくれるようになったらいい関係! 絆が深まっている証しです。
【ビビリで慎重派タイプ】頼れるアニキ的な飼い主さんになる!
このタイプの犬が緊張したりストレスを感じているときは、そもそも絆を深めることが難しいです。そんなときに愛犬の心の拠り所になる〝頼れるアニキ〞のような存在になりましょう。愛犬が苦手なことでも、今までよりも我慢ができたり、自分からがんばって挑戦する機会が増えたら、絆が深まっている証しです。
【フレンドリータイプ】愛犬にとっていちばん楽しい人になる!
楽しいことが大好きで好奇心旺盛。人好きで元気いっぱいな犬らしい性格です。ただ、まわりへの興味が強すぎる傾向があり、飼い主さんの存在を忘れているのでは?ということも。飼い主さんといっしょが楽しいと教えると、愛犬のほうから笑顔で飼い主さんを見るなど絆の深まりを感じられるはず!
【マイペースタイプ】愛犬のペースを尊重してあげる
どこに行ってもどんな犬や人に会っても態度が変わらず、自分のペースを貫くタイプ。自分なりのリズムやルールをもっているので、お互いに干渉しすぎず適度な距離感を保ち、愛犬からのアプローチにはなるべく応えてあげましょう。愛犬のマイペースっぷりが存分に発揮されていたら関係としては良好です。
【マジメタイプ】互いに高め合う相棒になる!
自立心が強く、とても頭がよいタイプ。ペットとしてかわいがられることよりも、相棒のようにいっしょに課題をクリアして成長していくことに喜びを感じるので、トレーニングを通してコミュニケーションをとると絆が深まります。関係を築くまで時間はかかりますが、一度築いた信頼関係は揺らぎにくいです。
「犬は一頭ずつ性格が違い、それがまた唯一無二で愛おしいところ。そんな愛犬の性格に寄り添った接し方を実践して、愛犬の〝心の幸せ〞を保つのに役立ててくださいね!」(藤本先生)
お話を伺った先生/英国APDT認定ペットドッグトレーナー、獣医師 藤本聖香先生
参考/「いぬのきもち」2023年11月号『愛犬の性格別 絆が深まる接し方』
写真/尾﨑たまき
文/いぬのきもち編集室