犬と暮らす
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「パパの小芝居」を冷ややかな目で見つめる犬、一体どういう心境!? 光景から読み取れることは|獣医師解説
思わず笑ってしまうやりとりを繰り広げていた、わさびちゃんとパパさん。ふたりは一体なにをしていたのか…飼い主さんにお話を聞いてみることに。
散歩後の一コマだった!
「夫は、愛犬たちが心配して駆け寄ってきてくれることを期待して、なにかにつまづいて転んだかのように、わざと『あぁー痛いー!』と大きな声で言いながら倒れました。
それに対してわさびは『なんだなんだ』とあのように様子を見には来るのですが、心配する様子は一切なく、そのまま立ち去って行きました。
夫としては『起きてよー!』って顔をペロペロしてくれたり、『大丈夫?』って前足でチョイチョイしてくれることを期待していますが、まったくそんな気配はありませんでしたね(笑)」
このような光景は「我が家ではよくあること」だそうで、撮影していた飼い主さんは「いつも通りなので特になにも思わなかったです(笑)」とも話していました。
【獣医師解説】パパさんの「小芝居」を冷ややかな目で見つめる犬の心理
いぬのきもち獣医師相談室の原 駿太朗先生に聞きました。
「犬は、人間が発している“言葉の意味”までは、ほとんどの場合理解していません。
わさびちゃんはツンデレな性格で、おそらく冷静に様子を見ることができるコなのでしょうね。そのため、飼い主さんが『痛いー!』と大きな声で助けを呼んでいるつもりでも、わさびちゃんは『横になって大きな声を出してるけれど、何をしてるのだろう?』と状況を見つつ、そのまま立ち去ってしまったのではないかと思われます。
わさびちゃんは冷ややかなリアクションでしたが、なかには飼い主さんからのアクションに対して、いつも120%で反応してはしゃいでくれるような“アクティブなタイプのコ”もいるでしょう。そういったコの場合は、飼い主さんの大きな声やリアクションに対して『遊んでくれるのでは?』と考え、吠えたり興味を示すことがあるかもしれません。
また、飼い主さんが愛犬に初めて小芝居などをするケースでは、その演技力次第では本気でビックリしてそわそわしたり、『大変だ!』といった反応を見せるコもいるかもしれないですね」
普段のふたりの関係性は?
そんな普段のふたりの関係性について、飼い主さんはこう表現していました。
「ふたりは『父と反抗期の娘』という感じでしょうか。わさびにツンとした態度をされても、夫はそんなわさびを目に入れても痛くないほど可愛いと感じているようです」
(監修:いぬのきもち獣医師相談室 獣医師・原 駿太朗先生)
※この記事は投稿者さまにご了承をいただいたうえで制作しています。
取材・文/雨宮カイ
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