人におけるさまざまなハラスメントがありますが、じつは犬に対するハラスメント「ドッグハラスメント」もあるのです。今回は、「○○しないこと」がハラスメントになるケースについて、しつけインストラクターの戸田美由紀先生に教えていただきました。
苦手なお手入れは極力やらない
愛犬が嫌がることはしないほうがいいだろうと気づかい、お手入れせずにいると、どうしてもケアしなければいけなくなったときに、慣れていない分強いストレスになります。
また、お手入れ不足から病気になり、結果として愛犬に痛い思いをさせて、ドッグハラスメントになる可能性も高いです。
愛犬のプライベート空間がない
犬は自分の生活空間に、クレートのような四方を覆われた犬用スペースがないと、落ち着くことができません。何かあったときに逃げ込む場所もないため、不安を抱くことが増え、ドッグハラスメントにつながりやすくなります。
なかなか動物病院に行かない
悪いところがないからと年に1回程度しか行かなかったり、愛犬の様子がいつもと違ってもすぐに受診しなかったりしていませんか?
動物病院に行く機会が少ないと、愛犬が病気だったとしても気付けず、また、病気が悪化したとき愛犬に痛い思いをさせてしまうかもしれません。さらに、たまにしか病院に行かないことで、愛犬はいつまでも病院に慣れず、苦痛な思いをさせてしまう可能性も。
愛犬をあまり気にかけない
愛犬がそばにいるのに、飼い主さんがテレビやゲームなど、ほかのことに夢中になっている……そんな生活が続けば、愛犬との関係が築けないだけでなく、愛犬にとってはそこでの生活が悶々とした満たされないものとなるため、ドッグハラスメントに。
愛犬は家族の一員です。関心をもって接してあげましょう。
気付かないうちにやってしまっていたこともあるでしょう。気になる点は生活を見直してみてくださいね。
お話を伺った先生/戸田美由紀先生(日本動物病院協会認定家庭犬しつけインストラクター ジャパンケネルクラブおよび日本警察犬協会公認訓練士 さいたま市動物愛護推進委員)
参考/「いぬのきもち」2020年2月号『かわいがっているつもりのアノ行動が……じつはストレスになっていた! NO MORE! DOG (ドッグ)ハラスメント』
文/山村晴美
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
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