ここでは、ラブラドール・レトリーバーの寿命や人換算年齢について解説します。小型犬よりも大型犬の方が短命な理由や、ラブラドール・レトリーバーが注意したい命に関わる病気、健康長寿に役立つお世話の習慣についてもご紹介します。
ラブラドール・レトリーバーの平均寿命とは
平均寿命はどれくらい?
ラブラドール・レトリーバーの平均寿命は、12~13才とされています。ちなみに、ラブラドール・レトリーバーとのミックス犬は、『27年98日』生きたとして、記録されています。
犬がここまで生きることは非常にめずらしく、現在、犬の最高齢記録と言われているオーストラリアン・キャトル・ドッグの『29年160日』にも匹敵する記録といえるでしょう。
ラブラドール・レトリーバーの年齢を人に換算すると
ラブラドール・レトリーバーの寿命を知るには、年齢を人に換算するとわかりやすいでしょう。前述の通り平均年齢寿命は12~13歳と言われていますが、以下の様に人の年齢に換算してみてみると、最初の1年に人よりも速いスピードで成長することが分かります。
【ラブラドール・レトリーバーの人換算年齢(犬の年齢/人の年齢)】
1才/12歳
2才/19歳
3才/26歳
4才/33歳
5才/40歳
6才/47歳
7才/54歳
8才/61歳
9才/68歳
10才/75歳
11才/82歳
12才/89歳
13才/96歳
14才/103歳
15才/110歳
※犬の人換算年齢の算出方法には諸説あります。
ラブラドール・レトリーバーなど大型犬が小型犬よりも寿命が短いのはなぜ?
ラブラドール・レトリーバーなどの大型犬は、小型犬や中型犬と比べて成長が早く、短命だといわれています。それには諸説あり、まだ解明されていない点が多いのですが、以下のような理由が挙げられています。
細胞分裂の回数
大型犬は自分の大きな体を維持するために、小型犬や中型犬よりも多く細胞分裂しています。しかし、細胞分裂の回数には限度があり、回数が増えれば増えるほど老化は進み寿命が短くなるそうです。また、細胞分裂を繰り返すとガン細胞の発生率も高めるため、短命になってしまうと考えられています。
体に対する臓器の比率
体の大きさに比べて心臓などの臓器が小さい大型犬は、日常的に体に負担をかけているとされています。このような日常的な負担は、細胞の老化を早める原因となり、大型犬の寿命を短くしてしまうのではと考えられています。
遺伝子の量
犬の体の大きさは、IGF-1遺伝子によるIGF-1因子が決定しているという考え方があります。これによると、IGF-1因子の分泌量が多いほど体が大きくなり、短命になりやすいとされ、大型犬が短命となる原因として指摘する声も少なくありません。
ラブラドール・レトリーバーの寿命を縮める病気
ラブラドール・レトリーバーは、大型犬特有の病気によって、寿命を短くしてしまうケースもあります。ラブラドール・レトリーバーが特に注意したい命に関わる病気は以下の通りです。
胃捻転(胃拡張胃捻転症状群)
胃捻転はラブラドール・レトリーバーのような大型犬によく見られる命に関わる病気です。この病気は、何らかの原因で胃に貯まったガスが拡張し、胃がねじれることによって起こります。胃がねじれると胃の中のガスが排出されず、周囲の血管を圧迫するため、全身の循環不全に陥ります。また、ねじれた胃では壊死が進むため、一刻も早い治療が必要となります。
それから食後すぐの運動も胃捻転の原因となります。少なくとも食後1時間程度休んでからお散歩をしたり、遊んだりしてあげましょう。
悪性リンパ腫
悪性リンパ腫は、リンパ節や脾臓(ひぞう)、肝臓などの臓器を原発とする腫瘍です。場所にもよりますが、転移が早く、早期に治療をしなければわずか数週間程度で死亡してしまうケースも。悪性リンパ腫は抗がん剤治療によって腫瘍を小さくすることもできるといわれていますが、再発率が高く命に関わる怖い病気です。
骨肉腫
骨肉腫になると、その多くが悪性で転移率も高いとされています。また、四肢にできた場合は、再発予防や痛みの緩和のために断脚手術を行うことがほとんどです。ただし、手術を行なっても転移してしまう可能性が高く、根治は困難とされています。抗癌剤の投与で延命できる可能性もありますが、最終的には命を落としてしまうことが多いでしょう。
3才からのアンチエイジングで健康長寿をめざそう
このようにラブラドール・レトリーバーなどの大型犬は、小型犬などに比べて短命の傾向がありますが、最近では動物医療の進歩やフードの改良などによって、平均寿命は延びてきています。
犬の老化現象が起こるのは、7才を過ぎたシニア期以降だと思われがちですが、実は、3才ごろからすでに体の中では変化が起こっています。そのため、3才ごろから新しいお世話の習慣をプラスすることで愛犬の健康長寿に役立つことも。ここでは健康長寿につながるお世話のポイントについてご紹介します。
老化を疑う前に病気を疑ってみる
毛の色や目の色、歩き方や食欲などに変化があった場合は、まずは病気を疑う習慣をつけましょう。ただの老化と思わず動物病院を受診するのがベターです。
ストレスも老化の要因
長時間のお留守番や緊張、痛みやかゆみなどの不快感からくるストレスは免疫力を低下させて、病気などにかかりやすくなります。様子がいつもと違ったら獣医師に診てもらい、毎日の散歩や遊びで愛犬のストレスをためない習慣をつけましょう。
日ごろからお手入れ&ボディチェックを
ブラッシングやシャンプー、歯磨きなど基本的なケアで体を清潔に保つことは病気予防につながります。特にラブラドール・レトリーバーは歯周病や皮膚病にかかりやすいので注意しましょう。また、毎日愛犬の体を触る習慣をつけることで、肥満や体調の異変にも気づきやすくなりますよ。
健康診断は年に1~2回
犬の3才は人に換算すると30歳前後。病気の予防や早期発見・治療のためにも年に1~2回を目安に受けるようにしましょう。
筋肉をつける
健康な体を維持するためには、皮膚の上から動きが目に見えてわかる筋肉と、目に見えない筋肉「体幹」を鍛えることが重要です。特にラブラドール・レトリーバーは体が大きいので、年齢を重ねてもしっかりとのその体を支えられるように、筋力を鍛える習慣を取り入れましょう。
刺激を与えて認知症防止を
脳に刺激を与えることは、認知症防止に役立ちます。そこでおすすめなのが、知育玩具です。嗅覚や体全体を使った宝探しゲームは脳に刺激を与るため、積極的に取り入れたい遊びの一つです。
今回は、ラブラドール・レトリーバーの寿命に関係する重要事項について解説しました。大切なのは、どれだけ充実した生涯にしてあげられるかを考え、行動することです。少しでも長く一緒にいられるように、今できる最良のお世話を取り入れてみませんか?
参考/「いぬのきもち」2017年7月号『犬種連載シリーズvol.25 I love ゴールデン・レトリーバー』(監修:代官山動物病院 獣医師 獣医行動診療科認定医 藤井仁美先生)
「いぬのきもち」2016年3月号『3才からのアンチエイジング』(監修:獣医学博士 帝京科学大学生命環境学部准教授 グラース動物病院院長 日本ペットマッサージ協会理事 ペットシッタースクール講師 小林豊和先生)
「いぬのきもち」WEB MAGAZINE『大型犬が小型犬より短命な理由とは?寿命や人換算年齢について解説!』(監修:いぬのきもち相談室獣医師)
監修/いぬのきもち相談室獣医師
文/hasebe
※写真はスマホアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。