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【獣医師が解説】コーギーの平均寿命は?長生きのために必要なこと

コーギーといえば胴長短足の可愛らしい体型に、スタミナ溢れるエネルギッシュなところが魅力ですが、ほかにはどんな特徴があるのでしょうか?今回はコーギーの平均寿命やなりやすい病気、しつけ方法について解説します。健康管理をして長生きを目指しましょう!

コーギーの平均寿命は?

見上げるコーギー
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
コーギーの平均寿命は、統計によると13.3才という結果が出ています(※一般社団法人 東京都獣医師会霊園協会調べ)。超大型犬から超小型犬までを合わせた、代表的な犬種全体の平均寿命が13.4才であることから、コーギーの平均寿命はちょうど真ん中あたりといえるでしょう。平均寿命は、今後の医療の発達とともに、少しずつ延びていく可能性もあります。

コーギーってどんな犬?

花壇とコーギー
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
コーギーといえば、モフモフとしたお尻に、ピンと立った耳、丸い目が可愛らしい犬種です。また、愛嬌たっぷりでにっこり笑う顔は「コーギー・スマイル」と呼ばれ親しまれています。その可愛らしい見た目のほかにも、コーギーには次のような特徴があります。

ウェルシュ・コーギー・ペンブロークの特徴と性格・価格相場|犬図鑑

牧畜犬として活躍していた

“コーギー”という愛称で呼ばれる「ウェルシュ・コーギー・ペンブローク」。原産はイギリスのウェールズ地方で、広い農場で牛などの家畜を誘導する牧畜犬として活躍していた犬種です。そのエネルギッシュで行動的な特徴を生かし、群れから離れそうな牛がいるときには牛のかかとを噛んで追い立てたり、吠えて異変を知らせたりして働いていました。

その頃の特徴を受け継ぎ、コーギーはよく吠えたり噛みやすかったりといった習性を持っています。そのため、子犬のうちからしっかりとしつけをし、音や動くものに慣れさせて、噛み癖がでないようにすることが重要です。

いつでもエネルギッシュ!

コーギーはいつでもエネルギッシュ。運動能力に優れていて物覚えが良く、遊ぶことが大好きです。コーギーの飼い主さんがサッカーボールを蹴ると走って追いかけ、前足で転がしながら持ってくるなんてことも。また、天真爛漫で、シニアになっても同居している大型犬に飛びかかるなど、果敢なところがあります。性格は明るく友好的。散歩は毎日たくさんして、いろいろな場所に一緒に出かけることで、パワーを発散させてあげましょう。

このように、社交的で物怖じしないタイプが多いコーギーなので、楽しいと感じたものを見つけると、興奮して駆け寄ってしまうことも。それはほかの犬に対しても同様で、小さい犬が近寄るとトラブルになることもあるので注意が必要です。もしコーギーとほかの犬を遊ばせるなら、中型から大型犬が向いているでしょう。

コーギーがなりやすい病気

眠るコーギー
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
コーギーのような胴長体型の犬には、特に注意が必要な病気があります。ここでは、コーギーがなりやすい代表的な病気を紹介します。

椎間板ヘルニア

椎間板ヘルニアは、背骨の間にある椎間板が、急な動きや何らかの原因で脊髄を圧迫してしまう神経の病気です。特に、高い場所からのジャンプなどは危険。階段の上り下りなどは最初から控えさせるように注意が必要です。また、滑りやすいフローリングも腰に負担がかかりやすいので、あらかじめ滑りにくいマットなどを敷くようにしましょう。

もし、抱きかかえようとしたときなど、背中や首、または腰などを動かした際に「キャン!」と高い声で鳴くようなことがあれば、痛みが生じているおそれがあります。このような症状が見られたら、早急に動物病院で受診しましょう。

肥満

もともと足が短く胴長体型のコーギーが肥満になってしまうと、足腰に負担がかかりやすくなります。その結果、関節炎や椎間板ヘルニアのリスクも高まってしまうことに。肥満からくる心不全や糖尿病などの病気を予防するためにも、日ごろから充分な運動を心がけましょう。

さらに、肥満の防止には食事にも注意が必要です。普段から、総合的に栄養のバランスが取れたドッグフードを与え、おやつは与え過ぎないようにしましょう。また、年齢に合ったドッグフード選びも重要です。

変性性脊髄症(DM)

痛みを伴わずゆっくりと進行する脊髄の病気で、10才過ぎから現れるのが典型的です。病気は脊髄の真ん中あたりから始まるため、症状は後ろ足を引きずるなどが現れます。次に病変は脊髄の前方に広がり、前足にも病状が出ます。さらには首の脊髄にも広がり呼吸がしにくくなります。症状は3年くらいかけて進行していきます。

変性性脊髄症(DM)の原因は不明な点が多く解明されていませんが、原因に関与する遺伝子は発見されています。日本の大学でも研究が進められています。

スタミナ溢れるコーギーに!役立つしつけ

おもちゃとコーギー
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
頭が良くてスタミナ溢れるコーギーには、充分な運動と遊びが必要です。肥満防止とストレス発散のためにも、次のような遊びを交えてしつけをすると良いでしょう。
牧畜犬として活躍していたコーギー。一日中、牛を見張って走り回れるほどの体力と集中力を持っているので、気力と体力を充分に発散させるには、頭を使うトレーニングがおすすめです。例えば、室内であればおもちゃをタオルに隠して探させてみるなど。散歩も毎日同じコースではなく、1回30分程度の散歩を、その都度行き先を変えて1日に3、4回連れて行くのが理想的です。

コーギーがなりやすい病気に注意して、長生きを目指そう!

ひまわりとコーギー
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
コーギーは胴が長い分、ヘルニアになりやすかったり、肥満になったときのリスクが大きかったりします。そのため、生活環境にはよく注意して、これらの病気を未然に防ぎましょう。また、異変を感じたらすぐに動物病院で受診することが重要です。早期の対応が、重症化を防ぐことにつながります。
運動能力に優れ物覚えが良く、いつでも元気いっぱいなコーギー。その活発な特徴を生かして、工夫を凝らした遊びをたくさんしてあげると良いでしょう。コーギー特有の病気に気を付けて、いつまでも元気で仲良く過ごしたいですね。
参考/「いぬのきもち」2016年12月号『犬種連載シリーズ vol.18 I Love ウェルシュ・コーギー・ペンブローク』(監修:代官山動物病院獣医師 獣医行動診療科認定医 藤井仁美先生)
監修/いぬのきもち相談室獣医師
文/kate
※写真はスマホアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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