犬はストレスを感じると、さまざまなしぐさや行動でそれを飼い主さんに伝えようとします。今回は、ストレスのレベル別に犬が見せがちな「ストレスサイン」をご紹介します。なかには意外なしぐさもありますが、飼い主さんがしっかりと気づいて、対処してあげましょう。
まずはおやつを食べられるかどうかでストレスチェック
愛犬の様子がいつもと違うと感じたら、「おやつを食べられるかどうか」をチェックしてみてください。犬は強いストレスがかかっていると、目の前に大好きなおやつがあっても食べられなくなることがあります。
ではさっそく、犬の「ストレスサイン」についてレベル別に見ていきましょう。
ストレスレベル「低」…カーミングシグナル
カーミングシグナルには、恐怖心や不安感でこわばった体をストレッチで和らげたり、自分や相手の気持ちを落ち着けようとしたりする意味があります。これは、トラブルをおこさないように争いを避け、少しでもストレスを軽減したいという気持ちの表れだと考えられています。
カーミングシグナルと一口にいってもさまざまな種類がありますが、「体をかく・ブルブルと振る」「舌をペロリと出す」「目をそらす」「伸びたりあくびをしたりする」などがよく見られる行動です。
ストレスレベル「中」…攻撃や威嚇などの問題行動
犬が威嚇や攻撃的な行動をとるときは、トラブルになってでもストレスの原因を遠ざけようとしているといわれています。この場合は、他人やほかの犬にケガをさせたり、吠えて近所迷惑になったりしないように、飼い主さんがストレスを回避してあげることが大切です。
「吠えたり唸ったりする」「噛む」「飛び掛かる」などの攻撃的な行動以外にも、「震える」「腰が引けてしっぽが下がる」「逃げようとする」などの行動を見せるケースもあるので注意しましょう。
ストレスレベル「高」…病気や体調不良を起こす
ストレスレベルが高くなると、自分ではコントロールできず、体に不調があらわれることもあります。これはつまり"健康を大きく損なう可能性があるレベルでストレスを感じている"という危険な状態。
「激しい脱毛」「下痢」「嘔吐」などを引き起こすほか、「血が出るほどしっぽを噛む・追い回す」「皮膚炎を起こすほど執拗に体をなめ続ける」という行動をとることも。これは動物病院での治療が必要なレベルですので、なるべく早く受診しましょう。
犬は人と生活するなかで、さまざまなストレスを感じています。日ごろから愛犬の様子をよく観察し、愛犬の「ストレスサイン」にいち早く気づいて、ストレスの原因を取り除いてあげることが大切ですよ。
参考/「いぬのきもち」WEB MAGAZINE『愛犬のストレスの原因とストレスサインの読み取り方、ストレス対策法まで』
文/hasebe
※写真はスマホアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。