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愛犬のストレスの原因とストレスサインの読み取り方、ストレス対策法まで

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犬のストレス要因は、日々の生活のさまざまなシーンに潜んでいます。人にとっては気にならないことでも、犬には大きなストレスになり、場合によっては病気につながってしまうことも。犬が感じやすいストレスと犬が見せるストレスサイン、飼い主さんが実践できるストレス対策について紹介します。

犬が感じるストレスってどんなもの?

ストレスとは、外から刺激を受けたときに体が起こす反応と、その原因となる刺激の両方を指します。たとえば犬の体には、暑いときは舌を出しながら激しく呼吸(パンティング)して体温を下げるなど、外からの刺激(暑さ)に対抗する働きがあります。ところがこの刺激が強すぎたり、あまりに長く続くと、体が対処できず、病気や体の不調となってあらわれてしまうのです。これば、精神的に受ける刺激でも同じこと。人間社会で暮らすなかで、犬にとって極端にストレスがかかるものは取り除いていきましょう。

犬はどんなことにストレスを感じるの?

空腹やのどの渇き

日常的に水やゴハンが与えられないなど、空腹やのどの渇きは肉体的なストレスになります。暑い時節に、車内で脱水症状を起こすなどのケースもあるので気をつけましょう。

肉体的な苦痛

病気やケガをしているのに放置されたり、しつけと称して体罰を与えられるストレス。日ごろから犬の全身をチェックしたり、定期的に動物病院を受診して健康管理を。

精神的な苦痛

犬が苦手なものなどに対して恐怖や不安を感じるストレス。犬の恐怖や不安を飼い主さんが早めに察知して回避したり、原因となるものに徐々に慣れさせることが大切です。

不快な環境

暑すぎる、寒すぎる、寝る場所が汚れているなど犬が不快な環境におかれるストレス。エアコンで湿度温度を調整したり、屋外飼育の場合は、日陰や風通しのよい空間を確保して。

犬らしい行動の禁止

ニオイかぎによる探索や獲物を追いかけて捕まえるなどの犬らしい行動が満たされないストレス。遊びや散歩などで、それらを満たしてあげることが必要です。

レベル別でみる犬のストレスサインとは?

愛犬の様子がいつもと違うと感じたとき、手っ取り早い目安となるのは、“おやつを食べられるかどうか”。強いストレスがかかっていると、目の前におやつがあっても食べられなくなります。また、言葉で訴えることができない犬は、ストレスを感じるとしぐさや行動に現れます。ストレスを感じると、軽度のものはあくびや体をブルブルするといったしぐさ(カーミングシグナル)として現れ、ストレスが高くなるにつれて威嚇や攻撃行動、体調不良や自傷行為となって現れることがあります。まずはストレスのレベル別に現れる“ストレスサイン”を知りましょう。

ストレスレベル:低/カーミングシグナル

カーミングシグナルには、恐怖心や不安感でこわばった体をストレッチしたり、気持ちを落ち着けようとする意味があります。トラブルにならずに争いを避け、ストレスを軽減したいという気持ちの表れです。体をかく、体をブルブル振る、舌をペロリと出す、目をそらす、伸びをしたりあくびをするなどがよく見られるしぐさです。

ストレスレベル:中/攻撃、威嚇などの問題行動

威嚇や攻撃的な行動をすることで、トラブルになってでもストレスの原因を遠ざけようとしています。他人やほかの犬にケガをさせたり、近所迷惑にならないようにストレスを回避させることが大事です。吠える、うなる、震える、腰が引けてしっぽが下がる、逃げようとするなどの行動に現れます。噛む、飛びかかるなどの攻撃行動に出る犬も。

ストレスレベル:高/体調不良、病気

自分ではコントロールできず、体に不調があらわれることも。健康を大きく損なう可能性があるレベルでストレスを感じています。血が出るほどしっぽを噛んだり追い回す、皮膚炎を起こすほど執拗に体をなめ続ける、激しい脱毛や下痢、嘔吐などを引き起こすことも。動物病院での治療が必要なレベルです。

飼い主さんが愛犬に与えてしまいがちなストレスと対処法

愛犬のことをかわいがりすぎて、ついそれと気づかずに与えてしまいがちなストレスがあります。当てはまることがあれば今すぐストップしましょう!

叱られるストレス

たとえば犬がそそうをしたとき、激しく叱れば次からは叱られるのが嫌でそそうをしなくなる。一見筋が通っているように見えますが、これは犬に通じにくい方法です。ましてや論理的に言葉で説明しようとしてもまさに「犬に論語」。犬には、飼い主さんの怒った雰囲気しか伝わりません。むしろ、おやつなどでトイレへ導き、上手にトイレ内に排泄できたらほめて、よい行動を教えるようにしましょう。

甘やかされストレス

しつけなどをせずに犬の気の向くままにさせたり、甘やかしてばかりいることもかえって犬にとってのストレスに。たとえば、一頭で過ごすことや留守番が苦手な犬だからといって、四六時中飼い主さんがいっしょに過ごしていると、飼い主さんがやむを得ない不在のときに愛犬に大きな不安を与えることになってしまいます。

かまわれすぎストレス

愛犬とふれあうことはよいことですが、四六時中家族の誰かしらがかまっているという状態は犬にとってかなりの苦痛。犬が単独でリラックスできる場所や時間を確保してあげることも大切です。また、複数の来客を迎えるときは各人への犬の様子を観察しながらふれあってもらうように。犬が警戒しているのなら、少しずつ慣らしながら相手との距離を縮めていくようにしましょう。

不安ストレス

犬はいつもいっしょに暮らす飼い主さんの行動をよく見ています。そのために飼い主さん自身が不安を感じていたり、家族内で争いが起こったりすると、そうしたことに影響されて犬も不安を感じてストレス状態に陥ることがあります。飼い主さんにとっての悪いストレスは、犬にとっても悪いストレス。くれふれも、愛犬のいる前では悪い感情や不安をあらわにしないように気をつけて。

雷、花火ストレス

雷や花火など大きな音がするものを怖がる犬は多くいます。近くで花火大会が開催されるときや雷が落ちそうな悪天候のときは、音が聞こえにくい雨戸やカーテンのある部屋の壁側に犬を移動させる。クレートへ入れるなどの工夫を。ふだんから効果音のCDやDVDなどを使って、おやつを与えながら雷や花火の音に慣らしておくのも手です。

無理強いストレス

無理強いストレスとは、たとえば散歩の途中で歩くのをやめてしまった犬を歩かせようとリードで無理やり引っ張ったりすること。これは犬にとって肉体的にも精神的にも苦痛です。犬が自分から歩きたくなるようにおやつで誘導したり、もし疲れているのなら少し休憩したり、小型犬なら抱っこして移動してもよいでしょう。

まとめ

犬は人に合わせて生活するなかで、飼い主さんが思う以上に多くのストレスを感じています。日ごろから愛犬の様子をよく観察して、余計なストレス要因を取り除いたり、徐々に慣れさせるなど、ストレスとうまく付き合っていきましょう。

出典:『いぬのきもち』2016年10月号「年代別 犬種別 ストレス解決法」(監修: 藤井仁美先生、西川文二先生)、『いぬのきもち』2017年9月号「犬にいいストレス 犬に悪いストレス」(監修:西川文二先生)

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