愛犬のちょっと困った行動に、お悩みの飼い主さんも少なくないはず。しかし、その行動はストレスが原因かもしれません。ここでは、ストレスサインのおそれがある、犬のお困り行動を2つご紹介します。また、お困り行動の中には、病気が原因の場合も…。気になる行動が見られたら、獣医師に相談しましょう。
① 突然家の中で走り回る
愛犬が突然家の中で走り回る……このような“突然ダッシュ”は、運動不足によるストレスが原因で起こるお困り行動のひとつです。個体差はありますが、2才くらいまでの若い犬に多く見られる行動といわれています。
エネルギーが有り余っている証拠なので、散歩や室内遊びで、たくさん運動をさせるように心がけることが大切です。
② 留守番中の「食フン」
留守番中にだけ食フンするのは、「退屈」というストレスが原因となっている可能性があります。留守番中にほかにすることがないので、“ひまつぶし”にウンチを食べてしまっているのでしょう。
この場合は、留守番をさせる前に排泄をすませておくのがポイントです。また、誤飲のおそれがないおもちゃなどを与えて、愛犬が留守番中に退屈にならないように工夫をしてみてください。
お困り行動の中には“心の病気”が原因のケースも
留守番中に粗相をしたり、家具を噛んで破壊したりするなどのお困り行動が見られる場合は、愛犬が「分離不安」になっているおそれがあります。また、飼い主さんの帰宅後に、執拗に後追いをするなどの行為も「分離不安」が疑われることが。
「分離不安」とは?
「分離不安」とは、不安症のひとつで、飼い主さんと離れることに対して、病的なまでに不安を感じてしまう犬の心の病気です。とくに留守番中の愛犬の行動に異変が現れるので、気になる飼い主さんはかかりつけの獣医師、もしくは行動療法の専門医に相談するようにしてください。
愛犬が困った行動をすると、ついつい叱ってしまうという飼い主さんも多いでしょう。しかし、その行動の中には、ストレスや心の病気が関係しているケースもあるため、「叱る」という対処法は望ましくありません。まずは、愛犬がなぜこのような行動を取ってしまっているのか、その原因を探り、原因にあった対処法を考えることが大切ですよ。
参考/「いぬのきもち」WEB MAGAZINE『専門家が解説!愛犬の困った「あの行動」はストレスが原因かも』
文/hasebe
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